難民救済機関の禁止法案可決=ガザ教育・医療援助に支障―イスラエル
【カイロ時事】イスラエル国会は28日、パレスチナ自治区ガザなどで人道支援を実施する国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の国内での活動を禁止する法案を可決した。
イスラエル政府は、UNRWAがイスラム組織ハマスの影響を受けていると主張。ガザでUNRWAが行っている教育や医療の援助活動などに支障が生じることが懸念されている。
AFP通信によると、ネタニヤフ首相の与党リクードに所属し、法案を提出した議員の一人は「テロ組織(ハマス)とUNRWAは深くつながっており、イスラエルは我慢できない」と国会で強調した。ネタニヤフ氏は28日、X(旧ツイッター)で「テロに関係したUNRWA職員は責任を問われなければならない」と表明。「イスラエルの安全を脅かさない方法」で人道支援を継続する立場を示した。