俳優 間宮祥太朗さん

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LiLiCoさん「子どものころからの夢だったミュージカル。『ウェイトレス』で前向きなメッセージを届けたい!」

俳優 間宮祥太朗さん

まみや しょうたろう/1993年、神奈川県生まれ。2008年、ドラマ「スクラップ・ティーチャー〜教師再生〜」で俳優デビュー。16年ドラマ「ニーチェ先生」で初主演以降、多くの作品で主役を務める。映画「殺さない彼と死なない彼女」で第29回日本映画批評家大賞主演男優賞、ドラマ「ナンバMG5」で2023年エランドール賞新人賞を受賞。舞台にも精力的に出演し、独自の存在感を発揮する。 間宮祥太郎 Instagram

自宅へ遊びに来た友人たちに
手料理をふるまうことも。
そんな何気ない〈日常〉の時間を
大切にしたいです

作品ごとにまったく異なるキャラクターを演じ分け、主演作もひっきりなしの間宮祥太朗さん。そんな間宮さんが「待望の初参戦」と語るのが、人間の暗部をあぶり出すような作風で知られる演出家・赤堀雅秋さんの舞台です。しかもダブル主演を務める森田剛さんはじめ、共演者は舞台俳優として高く評価される実力派ばかり。取材時には脚本が未完成だったものの、「今はどんな物語になるのかが楽しみ」と間宮さん。

「演じるときは、まず頭で思考してから体を動かしたり、言葉を発したりするのが一般的です。でもたまにコントロールをはずれ、思考を通さずに動いてしまう瞬間があって、それがおもしろいんです。自分の中から、次の動きが自動的に出てくるというか。赤堀さんの作品なら、そんなふうに、まだ見ぬ自分をさらけ出せそうな気がします」

いわく、映像作品に比べて舞台は「ぜいたく」。「ひとつの台本に対し、1カ月近く試行錯誤を繰り返して作品を作り上げる。ていねいな作業ですよね。それに、日々決まった時間に稽古が始まって終わる舞台のほうが健康的(笑)。体力も精神力も使いますが、運動してシャワーを浴びるのに近い爽快感もあります」。

15歳でデビューし、今年31歳。人生の半分以上を俳優として過ごしてきた間宮さん。俳優業の魅力を、「日常生活とは違う刺激があることじゃないですかね。そこにある種の快感がなければ、16年も続かないと思います」と語ります。一方で大切にしているのが、何気ない日常のひととき。

「先日も友人夫婦とその子どもが遊びに来たので、料理をふるまいました。いっしょにテレビを見ながらああだこうだしゃべっていると、すごく〈日常〉という感じがして。そういう時間が仕事からの切り替えにもなるんです」

ちなみに得意料理は麻婆豆腐。即席の〈素〉は使わず、一から手作りするそう。

「一人暮らしを始めたころから10年以上やってきたので、料理も〈日常〉。でも友人たちが遊びに来るときは、何品か作って器を選んで、いつもよりていねいになります。ちょっとやる気が出る瞬間ですね」

間宮祥太朗さんイチオシ!

〈テンカラ釣り〉

伝統的渓流釣りにチャレンジ中ですもともと釣り好きで、今年は念願の〈テンカラ〉にも挑戦。リールのないさおと毛針を使う日本の伝統的な釣りの手法で、子どものころに体験したフライフィッシングに似ていると知って興味があったんです。とにかく川沿いを歩き、移動しながらポイントを探すのが特徴。自然の中でリフレッシュできるのがいいですね。釣った川魚はもちろん料理。いわな、おいしかったですよ。

これに注目!

Bunkamura Production 2024「台風23号」



作・演出・出演/赤堀雅秋
出演/森田 剛、間宮祥太朗、木村多江、藤井 隆、伊原六花、駒木根隆介、秋山菜津子、佐藤B作ほか
東京公演:2024年10月5日〜27日 THEATER MILANO-Za
大阪公演:2024年11月1日〜4日 森ノ宮ピロティホール
愛知公演:2024年11月8日〜9日 穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール

人間の卑俗さを赤裸々に暴きつつ、独自のユーモアとペーソスをにじませた作品で知られる演出家・赤堀雅秋の最新作。台風が迫るとある町でつまびらかになるのは、あらがいようのない自然災害への畏怖か、はたまた市井の人々が抱える凡庸さや弱さか……。キャストには、まだ内容が明かされない中「赤堀作品ならば」と出演を快諾した豪華俳優陣が名を連ね、一筋縄ではいかない世界観に体当たりで挑む。

間宮祥太朗さんからの直筆メッセージ


〈間宮祥太朗さんからの直筆メッセージ〉

(『オレンジページ』2024年10月17日号より)

撮影/鈴木康史 取材・文/唐澤理恵 ヘア&メイク/三宅 茜 スタイリング/津野真吾(impiger)

·2024年9月現在の情報です。