明暗を分けた敬遠策 ロバーツ監督が“舞台裏”明かす「毒を選ぶような状況だったのは確かだ」ソト勝負かジャッジ勝負か
「ワールドシリーズ、ドジャース−ヤンキース」(26日、ロサンゼルス)
前日の第1戦でサヨナラ勝ちしたドジャースのロバーツ監督が試合前の会見で28日(日本時間29日)に敵地ニューヨークで行われる第3戦の先発投手にビューラーを指名した。これにより第4戦はブルペンゲームになることが決定的となった。
会見では同点の九回2死二塁からコペックに2番ソトを歩かせた後、抑えのトライネンを投入し、ジャッジを封じた場面に関する質問も出た。指揮官は「毒を選ぶような状況だったのは確かだ」と表現しながら「コペックの球数を減らして今夜(第2戦)に備えることを考えた。特殊なマッチアップ。勝負どころだと感じた。第1戦でブレイク(トライネン)を回またぎで起用するのは理想的ではなかったが、あそこが自分にとってのポイントだと感じた。ジャッジの前に歩かせるのは決していい気分ではない」。奏功した敬遠策の舞台裏を明かした。
第1戦は1点を追う延長十回2死満塁からフリーマンの満塁本塁打で劇的勝利。ヤンキースのブーン監督は2死二、三塁から前の打者ベッツを歩かせた満塁策が完全に裏目に。勝負どころの敬遠策が明暗を分ける結果となった。
指揮官は前夜のサヨナラ勝利の映像を見直しましたか?の問いに「見ました。家に帰ってから妻、息子、義理の母と一緒にね。息子がハイライトをアップしてくれた。とても壮観だったね」と笑顔。「昨夜の勢いや興奮は今日の試合にももたらさせると思うが、昨日の試合は終わっている。今日は新しい日だ」と気持ちを新たにしていた。