慶大・清原正吾

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 今季2軍のイースタン・リーグ公式戦に新規参入したオイシックスが、慶大・清原正吾一塁手(22)の獲得に乗り出していることが25日、スポーツ報知の取材で分かった。元巨人投手で現在、同球団のチーム強化アドバイザー兼ヘッドコーチを務める野間口貴彦氏(41)がこの日、慶大・堀井哲也監督(62)に獲得の意思を伝えた。独立リーグの四国IL香川、BC栃木、BC神奈川、BC山梨が慶大側にオファーしたことも判明。5球団による争奪戦に発展してきた。

 24日のドラフト会議では支配下、育成ともにその名が呼ばれることはなかったが、抜群の身体能力と豪快な打棒を誇る清原には続々とラブコールが寄せられている。以前から慶大グラウンドへと足しげく通い、清原の将来性に着目していた野間口氏は、ドラフト会議から一夜明け、慶大側に熱意を伝えた。本紙の取材に「慶大で4番を打った実績もあり、魅力のある打者。公式戦でNPB2軍の選手と対戦する環境へとチャレンジすることに、興味を持っていただけたらうれしいです」と語った。

 慶応高の前監督で慶大コーチも務めた上田誠氏(67)が球団代表を務める四国IL香川を始め、この日までにBC栃木、BC神奈川、BC山梨も堀井監督へと獲得の意思を伝えたことも新たに分かった。これらの5球団なら1年プレーすれば、来秋ドラフトの対象選手になれるメリットもある。ドラフト後の会見で、堀井監督は清原の今後に「先のことはまだ何も決まっていないと申しておりました」と説明していた。無限の潜在能力を誇る逸材を巡り、熱き争奪戦が展開される。