(左から)長谷川慎、久保田紗友 ©︎ABCテレビ

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 佐野晶哉(Aぇ! group)主演ドラマ『離婚後夜』(ABCテレビ・テレビ朝日系)に出演している久保田紗友と長谷川慎(THE RAMPAGE)のインタビューコメントが公開された。

参考:佐野晶哉、『離婚後夜』で地上波連ドラ初主演 主題歌はAぇ! groupの新曲バラードに

 本作は、LINEマンガ4000万PVを突破した(※2024年8月時点)人気WEBTOON作品を実写ドラマ化する、“離婚後夜”から始まる初恋ピュアラブストーリー。脚本は、『肝臓を奪われた妻』(日本テレビ系)、『顔に泥を塗る』(テレビ朝日系)などの遠山絵梨香が手がけている。

 2度目のウェディングドレスを着るヒロインの鮮烈シーンからスタートするWEBTOONは、ヒロイン・香帆が超モラハラ夫に尽くし続けながらも離婚を決意し、行きつけのカフェで出会った店員と恋に落ちていく溺愛シンデレラストーリー。 

 カフェでバイトをしている大学生・宝条伊織(佐野晶哉)は、大企業の社長を父に持ち、これまで損得勘定で近づく女性が多く、恋に興味を持てないでいた。そんな中、カフェの常連客で小説家の香帆(久保田紗友)と、思いがけない出会いを果たし、惹かれていくのだった。一方の香帆は、夫の真也(長谷川慎)から強烈なモラハラを受けながらも、懸命に真也を支え続けていた。だがある日、真也の浮気現場を目撃。しかも、悪びれることなくなじり続ける真也に、香帆は離婚を決意するのだった。自分に自信を持てず、失意の真っただ中にいた香帆の心を埋めたのは、伊織の純真な想いだった。

 久保田と長谷川は本作が初共演。互いの印象については、「長谷川さんは、ゆるキャラ系(笑)。ちょっと不思議なオーラをまとっていて、仲良くなるには時間がかかるかなと思っていたのですが、意外とすぐに打ち解けられました」と久保田がギャップがあったことを明かすと、長谷川は「話すうちに健康志向だったり、洋服が好きだったり、サウナが好きだったりという共通点が多いことに気付いて、そこからとても仲良くなりました」とコメント。

 主演の佐野については、「ものすごくピュアな方。また、テイクを重ねて毎度違うニュアンスのお芝居を投げかけると、その変化に気付いて、敏感に受け取ってくださって。それがとても印象的でした」と久保田が語ると、長谷川は「とてもフレンドリーな方。僕は人見知りなので(笑)。それをまったく気にせずにニコニコと接してくれて、とても助けられました」と称賛した。

久保田紗友(金織香帆役)×長谷川慎(金織真也役)コメント●自身が演じる役の印象久保田:香帆はおしとやかで、家庭的で、文章も書ける、とても魅力的な女性。しかし本人は、ネガティブな過去を抱えており、自分という存在の価値について考え悩み、自信を持てずにいます。私自身もそういったことに悩んでいた時期があったので、彼女に親近感を持ち、気持ちが理解できて、役柄としてすぐに受け入れることができました。

長谷川:真也は香帆に対してすごく嫌なことを言ったり、高圧的で冷たい態度を取ったりとモラハラ気質な人物です。世間的にはあまり良くないイメージになるとは思いますが、すでに全話撮り終えて真也と向き合ってみて、「ただの悪いやつではない」という印象を持ちました。不器用な中に愛が垣間見える瞬間もあり、そこは人間味を感じましたね。真也を通して、「当たり前のものなんてない」という人生において大切なことに気付けました。

●モラハラ夫役を演じるのに抵抗は?長谷川:とてもありました。僕は普段おっとりしていて感情を高ぶらせて怒ったりしたことがないので、自分にはない引き出しを開けなければいけない役だなと思いました。

●「サレ妻」となる香帆を演じるにあたって久保田:視聴者の皆さんに香帆が「かわいそう」だと映ってしまうのは絶対にダメだと思いました。香帆は、誰かを悪者にしたいという気持ちが一切ないんです。どうすれば誰も悪者にならなくて済むのか、そして香帆自身は今後どうなっていきたいのかを、常に考えながら演じていましたね。

●初共演、お互いの印象は?久保田:長谷川さんは、ゆるキャラ系(笑)。ちょっと不思議なオーラをまとっていて、仲良くなるには時間がかかるかなと思っていたのですが、意外とすぐに打ち解けられました。お会いしたとき、自分のことを「人見知り陽キャ」と言っていたので、じゃあ私から話しかけようと思って(笑)。そうやってコミュニケーションを取るうちに、仲良くなっていきました。

長谷川:役柄がモラハラ夫とその妻なので、僕も最初はどう接していいか正直探っていました。ですが、話すうちに健康志向だったり、洋服が好きだったり、サウナが好きだったりという共通点が多いことに気付いて、そこからとても仲良くなりました。

主演の佐野晶哉の印象、印象に残ったエピソード長谷川:佐野くんの印象は、とてもフレンドリーな方。何度も言いますが僕は人見知りなので(笑)。それをまったく気にせずにニコニコと接してくれて、とても助けられました。

久保田:佐野さんと長谷川さん2人に共通していることなのですが、ものすごくピュアな方。また、テイクを重ねて毎度違うニュアンスのお芝居を投げかけると、その変化に気付いて、敏感に受け取ってくださって。それがとても印象的でした。撮影外のエピソードでいうと、3人でお弁当をシェアしたよね(笑)。

長谷川:そうだね。すっごく豪華なお弁当が出た日があったんです。それが3種類あって。

久保田:うなぎと、すき焼きと、ステーキ。選びきれなかったので、みんなでシェアしました。

長谷川:僕に関しては、佐野くんと絡むシーンは1回しかないのに(笑)。しかも、めちゃくちゃ緊迫したシーン。その裏ではお弁当を交換し合うっていう、ギャップがある現場でした(笑)。

久保田:佐野さんと長谷川さんは、クランクアップしてからの方がきっと話しやすかったんだろうなと思います。撮影中はやっぱりどこか役を引きずっている部分があるんだろうなと。緊張感を保つために、お互い深く入り込みすぎないような距離感で接しているんだろうなというのは、すごく感じましたね。

長谷川:確かに、そうかもしれない。どこか近づき過ぎないようにしていた部分はあったかもしれません。

●「何度も繰り返し見てほしい!」と思うシーンは?久保田:物語の冒頭です。香帆が真也の浮気を見てしまい、離婚に至るまでのシーン。監督がとてもこだわって、ものすごく繊細に、緻密に作り上げたシーンなので。演じるのがとても苦しかったこともあり、まだ映像を確認できていないので(※取材時)、自分がどういう表情をしているのか楽しみです。

長谷川:まったく一緒です。おそらく僕も、今までしたことがない表情になっていると思います。今まで感じたことのない感情にもなりましたし、何かエネルギーみたいなものがあふれ出たような……“見えない何か”が生まれたシーンになりました。そんな、目に見えないものも作り上げた瞬間を、ぜひ何度も見て確認してみてください。

(文=リアルサウンド映画部)