メッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦で適時打を放つドジャースの大谷=20日、ロサンゼルス

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 【ロサンゼルス時事】120回目を迎える米大リーグのワールドシリーズ(WS、7回戦制)はヤンキースとドジャースの名門対決になった。

 43年ぶり12度目の対戦で、今季のア、ナ両リーグで最多勝利を挙げたチーム同士の頂上決戦。25日(日本時間26日)にロサンゼルスで行われる第1戦で幕を開ける。

 最大の注目はレギュラーシーズンで58本塁打のジャッジ(ヤンキース)と54本の大谷(ドジャース)のスラッガー対決。本塁打王が激突するのは1956年のマントル(ヤンキース)とスナイダー(ドジャース)以来で、50本以上による対戦は史上初。各リーグで本塁打、打点の2冠を達成した両者の競演となる。大谷はヤンキース戦に向けて「強いチーム。素晴らしい選手ばかりなので、全員の力で頑張っていきたい」と意気込む。

 4年ぶりのWS優勝を目指すドジャースは大谷やベッツら打線が強力で、足首を痛めているフリーマンの状態がカギになりそう。不安の残る先発投手陣では、山本が第2戦に登板予定で、日本選手のWS先発は2007年の松坂(レッドソックス)、17年のダルビッシュ(ドジャース)に続き3人目となる。救援陣には安定感があり、ブルペンデーで試合をつくる力は十分にある。

 一方のヤンキースもジャッジ、ソト、スタントンと強打者がそろい、プレーオフでも勝負強さを発揮してきた。先発は昨季サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝き、第1戦を任されるコールや、今季16勝のロドンが中心。15年ぶりのWS制覇に向けて士気が上がっている。

 全米注目の最終決戦。米メディアによる前評判では、どちらのチームが優位かとの見方は拮抗(きっこう)している。