「困ったときに4番を打てるやつがいない」歴史的低迷を招いた西武で獲るべきドラ1候補とは? 球界OBから熱烈推薦される右の強打者の存在

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渡部は強打の右打者として注目されている(C)産経新聞社

 運命のドラフトが10月24日に開催される。

 今季は宗山塁(明治大)、金丸夢斗(関西大)など大学生に投打の即戦力選手が揃うとされる中、各球団がどのような戦略を持って大事な一日に臨むのか。

【西武改革】血の入れ替え︎仁志敏久氏&立花氏の入閣が決定︎将来4番打てる打者を育てるべき︎高木も一目を置く仁志コーチの入閣に期待すること語ります。

 中でも今季49勝91敗(3分け)と歴史的な低迷を招いた西武の補強戦略も注目される。チーム打率「.213」「60本塁打」はいずれもリーグワースト。開幕から低迷し、監督交代を行ってもチームは上向かなかった。課題は打線ということが明らかになっている。

 西武のドラフト戦略においては球界内からも様々な考察の声が出ている。
 
 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は20日までに自身のYouTubeチャンネルに「【西武改革】血の入れ替え!!仁志敏久氏&立花氏の入閣が決定!!将来4番を育てる打者を育てるべき!!高木も一目を置く仁志コーチの入閣に期待すること語ります。」と題した動画を更新。ドラフトで西武が獲るべき人材について独自の見解を語っている。

 動画内では西武の野手チーフ兼打撃コーチに就任した仁志敏久氏や、同じく打撃コーチに就任した立花義家氏への期待の言葉を語るとともにドラフトで獲るべき選手についても語っている。

 高木氏は「西武はクリーンアップを打てる人間を獲らなきゃいけない」とした上で、「右の大砲」として具体的に強打が魅力とされる大阪商業大の渡部聖弥を推す。

 理由としてはチームには「困ったときに4番を打てるやつがいない」とした上で、獲得したからにはクリーンアップ起用を想定し、徹底的な「4番英才教育」を行うべきとした。

 西武では中村剛也の後を継ぐ長距離砲として近年も2020年にドラフト1位で渡部健人、22年にも大型外野手としてドラフト1位で蛭間拓哉を獲得と打撃強化に努めてきた経緯はある。

 しかしいずれにせよ、パンチ力に欠け、伸び悩んでいるとあって、起爆剤となる新戦力が求められている。

 大商大の渡部といえば、大学日本代表の4番も務め、高校通算30本塁打を記録、こちらも注目候補の宗山とは広陵高校時代に寮で同部屋だったなど、良きライバルだったことも知られている。

 右の強打者は多くの球団が求める補強ポイントでもあり、渡部も走攻守に優れているとあって、いずれにせよ上位指名で消えると見られる。

 果たして運命のドラフトの結果は? 西武は山賊打線復活につながるような選手を獲得できるか。12球団の補強内容に注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]