「説明がつかない」大谷翔平の異次元さを物語る驚異の“.818”に現役MLB戦士も愕然「単純に投手の問題かも」

写真拡大 (全2枚)

ポストシーズンでも異彩を放つ大谷。(C)Getty Images

 大谷翔平(ドジャース)の打撃が際立つスタッツが話題となっている。

 現地時間10月20日に行われたナショナル・リーグのリーグ優勝決定戦でドジャースはメッツを10-5で撃破。ヤンキースとの43年ぶり通算12度目のワールドシリーズでの対戦が決まった。

【動画】貴重な追加点!大谷翔平が中前適時打を放つシーン

 大谷自身が「僕がずっと出たいなと思った場所」と語ったワールドシリーズ制覇に向けたポストシーズンで際立ったのは、図抜けた勝負強さだ。マルチ安打を記録した20日の試合でも1打点を挙げた背番号17は、直近の得点圏で打率.818(22打数18安打)と異次元のスタッツをマーク。今ポストシーズンだけに絞っても打率.667(9打数6安打)のハイアベレージなのだ。

 得点が欲しい局面において高確率で打つ――。それを目に見える結果で証明している大谷には、同じ時代を戦うメジャーリーガーも舌を巻く。ロイヤルズの主砲ビニー・パスカンティーノは、YouTubeチャンネル『The Rich Eisen Show』に出演した際に、「少しだけ共感する部分はある。でも、サンプルの少ないポストシーズンでは説明がつかないこともあるんだろうね」と指摘。そして、こう持論を続けた。

「投手は得点圏に走者がいる時には、球団のリポートに基づいて攻める傾向がある。もしも、オオタニのような打線の中でも最も優れた打者なら相手も相当な対応をするはずだ。走者がいない局面なら色々な配球を混ぜるけど、真逆の場面ではより打ち取れる確率の高い、得意なボールを投げるんだ。それも彼が打てている要因のひとつかもしれない。だから、彼がチャンスで打てているのは単純に投手の問題ではあるかもしれない」

 あえて投手側の抱える問題に切り込んだパスカンティーノは、「一塁を守る僕からするとオオタニが打席に立つときはいつでも、115.9マイル(約186.9キロ)ぐらいの打球を打ってくると思っている。それって正直言って、心地の良い感覚じゃないよ(笑)」と吐露。そして、「チャンスであろうと、そうでなくても、こっちに凄い打球が向かってくるのは楽じゃない」と笑った。

 異次元の勝負強さでドジャースを牽引する大谷は、ヤンキースとの“頂上決戦”でいかなるパフォーマンスを見せるか。その打棒がシリーズを左右するのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]