[10.19 J1第34節 柏 1-1 町田 三協F柏]

 19日、三協フロンテア柏スタジアムでJ1第34節が行われ、柏レイソルとFC町田ゼルビアが対戦。FW細谷真大のゴールで柏が先制もするも、後半ATにMF下田北斗のPKで町田が追いつき、1-1で引き分けた。

 前節・横浜FM戦で6試合ぶりの勝利(○1-0)を飾った柏。前節のスタメンからは1選手を入れ替え、出場停止明けのMF手塚康平が左ボランチに。同じく出場停止明けのDF犬飼智也はベンチにまわり、DF立田悠悟が引き続き先発に入った。

 川崎Fに1-4で敗れ、J1で初の連敗を喫した町田は、先発4選手を変更、DFドレシェヴィッチ、MFバスケス・バイロン、FW藤尾翔太、FWオ・セフンがスタメンに名を連ねた。バスケス・バイロンは6月22日の福岡戦以来、4か月ぶりの先発となった。[スタメン&布陣]

 最初の決定機はホームの柏に訪れる。前半13分、FWマテウス・サヴィオが中盤でDF望月ヘンリー海輝のパスをカットすると、そのままショートカウンターを発動。PA内まで持ち上がると、マテウス・サヴィオからパスを受けたFW木下康介がニアサイドにシュートを放ったが、GK谷晃生の好セーブにあってしまう。

 攻守で後手をふんでいた町田だが、飲水タイム明けからチャンスを構築していく。前半30分、MF相馬勇紀の右CKからオ・セフン}がヘディングで合わせたが、シュートは枠をこえることはできない。同37分には、ドレシェヴィッチがハーフライン手前からロングフィードを送ると、PA内の藤尾の右足がダイレクトでとらえる。シュートは枠に向かったが、GK松本健太の好セーブに阻まれてしまった。

 両チームとも選手交代なしで迎えた後半、最初にチャンスを迎えたのは町田だった。2分、バスケス・バイロンのクロスにMF仙頭啓矢がヘディングで合わせるも、枠をとらえることはできなかった。

 後半最初のチャンスこそ町田に譲ったが、柏がチャンスを次々につくっていく。11分、MF小屋松知哉が木下とのワンツーから右サイドを独走、PAに進入するが細谷へのパスはカットされてしまった。直後には、小屋松が左サイドを突破し、クロス。細谷がヘディングで狙うもクロスバーを超えてしまう。

 それでも後半18分、手塚の左CKをキャッチにいったGK谷がボールを後ろにこぼしてしまう。落下点にいた細谷が頭で押し込み、柏が先制点を奪った。

 失点直後に町田はFWナ・サンホ、FW藤本一輝を投入。さらに、W杯アジア最終予選でオーストラリア代表として日本とも対戦したFWミッチェル・デューク、FW中島裕希と前線の選手を次々とピッチに送り込んで攻勢に出る。

 後半終了間際に途中出場のFWフロートが藤本を倒したとしてVARが介入、OFRを経て町田にPKが与えられた。途中出場の下田がゴール右に沈めて、後半ATに同点に追いついた。

 1-1となってからは撃ち合いの様相をていしたが、互いに決め切ることができず、1-1で終戦。柏は2試合ぶりの引き分けで4戦負けなし。町田は連敗を2で止めて3試合ぶりに勝ち点を手にした。

(取材・文 奥山典幸)