2020年12月31日をもって旧ジャニーズ事務所を退所した “ニッキ” こと「少年隊」の錦織一清が、「週刊文春」(10月24日号)の人気連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」に登場。旧ジャニーズ事務所への思いを明かしている。

 インタビュー内容は、同誌WEBサイト「文春オンライン」でも公開されたが、錦織の発言に大きな注目が集まっている。

「前半では、精力的に音楽活動を続けている錦織さんの近況を阿川さんが尋ねていますが、後半では、2023年に明るみになった、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題について尋ねています。

 錦織さんは、2023年9月、東山紀之さんが会見でジャニー氏の行為を『鬼畜の所業』と表現したことについて言及。錦織さんにとっても『自己否定につながってしまう』と苦悩する心境があることを明かしました」(芸能記者)

 そのうえで、錦織は以下のように発言したのだが、この部分がインターネット上で波紋を広げている。

《うん。当然、犯罪はよくないと思います。でも、これは事実だからしょうがないんだけど、僕たちは犯罪者に育てられた子どもたちなんだよね。

 自分が川で溺れているときに助けてくれた人が、実は殺人犯だったらどうするかって話で》

 前出の記者が続ける。

「錦織さんが発した『僕たちは犯罪者に育てられた子どもたち』というワードはかなり衝撃的だったようで、記事が公開された17日朝にはXのトレンド入りもしました。ただ、今回の発言は、ジャニー氏の問題をどうとらえるかで、意見が分かれるように感じます」

 錦織の発言をX上で厳しく批判しているのは、旧ジャニーズ事務所からマネジメント業務を引き継いだSTARTO ENTERTAINMENT社(以下、STARTO社)所属タレントのファンたちだ。

 こんな声が聞かれている。

錦織一清さんがジャニーさんを犯罪者と言うことの意味をよく考えて発言すべきだった 他の人にも影響あるんじゃない?》

《文春でのジャニーズタレントは色眼鏡で見られる覚悟が必要、罰を科せられてるとの発言は本心ですか?》

《錦織さんが、どんなふうにジャニーさんのことを思い、自分もそれを背負わないといけないと思うのは、彼の自由だ。でも、間違った認識で、今頑張ってる後輩タレントたちにまで、全てを背負わせようとするのは違う》

 STARTO社に所属するタレントは、2023年9月以降、テレビ番組やCMを降板することが相次いだ。なかでも、NHKは新規の番組起用を見送り、『NHK紅白歌合戦』などの看板番組でも同社タレントの出演はなかった。

「NHKの稲葉延雄会長は、16日をもって『制作現場の判断で出演依頼を可能とする』と明言しました。これによって、2024年大晦日は『紅白』への出演が可能になるわけですが、ファンの怒りは収まっていません。

 とりわけ、現在人気を誇っている『Snow Man』や『SixTONES』、『なにわ男子』といった “現役世代” のグループは、ジャニー氏の死去以降にデビューしたこともあり、彼らが性加害問題で起用されなくなったことを “不当” と感じているのでしょう。

 そのうえで、錦織さんの発言が、彼ら現役世代に再び “十字架” を背負わせることになるのではないかと危惧しているのだと思います」(前出・芸能記者)

 約40年もの間、スルーされてきた問題だけに、その “根” は深いようだ。