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 ◇ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦 ドジャース3ー7メッツ(2024年10月14日 ロサンゼルス)

 ドジャースは14日(日本時間15日)、本拠でメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦を行い、投手陣が2回までに6失点する苦しい立ち上がりで3―7と完敗した。これで1勝1敗となり、第3戦は移動日を挟んで16日(同17日)に敵地で第3戦が行われる。

 この日は「ブルペンデー」として救援右腕・ブレージャーが先発マウンドへ。初回、先頭・リンドアに2ボール2ストライクからの8球目、カットボールを右翼ポール際へ運ばれ、先頭打者アーチを被弾。いきなり先制点を許す展開となった。

 ドジャースは前日の同シリーズ第1戦で完封勝利。これでパドレスとの地区シリーズ第3戦で2回に6失点して以降、33イニング連続無失点となり、1966年のオリオールズ以来、58年ぶりにポストシーズン(PS)最長記録に並んだ。3戦連続零封も最長タイとなった。ただ、この日は初回から失点。連続無失点は33イニングで止まり、新記録は樹立できなかった。

 さらに、2回は2番手の新人・ナックが登板も先頭・マルテに左前打を浴びると、続くウインカーを四球で歩かせ、1死一、二塁からテーラーに適時二塁打を浴びた。その後、先頭打者アーチを放ったリンドアを申告敬遠とし2死満塁にしたものの続くビエントスに満塁本塁打を被弾。結果的に満塁策が裏目となる、この回だけで5点を失った。

 デーブ・ロバーツ監督はナックについて「2回の四球が良くなかった。テイラーには追い込んだのに変化球で2塁打を打たれた。ビエントスに対しても追い込んだのに速球でミスを犯した。あれは痛い一打だった。彼は今日長いイニングを投げてたくさんアウトを取る予定だった」と2イニングで降板したことが誤算だったとした。

 敵地での第3戦に向けては「負けるのは決していい気分ではないが、次の(ニューヨークでの)3試合目に向けて、選手たちが準備できていると感じられたので本当に良かった。ハニーウェル、バンダ、エンリケスがいい投球をして“コスト”は最小限に抑えられた。それは確かに役に立った。攻撃面でもチャンスがあった」と意気込んだ。先発投手は「明後日はウォーカー(ビューラー)がフレッシュな状態で投げる」と明言。「リリーフ投手も登板できる。第3戦に勝つことに集中する」と言葉に力を込めた。

 2回5安打5失点だったナックは「今回は試合の流れをつかめなかった。特に2回は全体的にうまくいかなかった」と悔しがっていた。