「ザリガニがご馳走だった」「父の暴力から母を守りながら」…NHK朝ドラ『おむすび』ヒロインの母親役・麻生久美子の「想像を絶する極貧生活」

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実母が明かす、麻生久美子の“極貧生活”

「まだ始まったばかりだけど、毎朝見ると、今日も一日頑張ろうという気持ちになれます。親としても、娘の朝ドラ初出演は嬉しいです」

本誌の取材にそう語るのは、NHK連続テレビ小説『おむすび』でヒロインの母親・米田愛子を演じる麻生久美子(46歳)の実母・春代さんである。

麻生といえば、映画『カンゾー先生』('98年)で注目を浴びて以来、ドラマ『時効警察』('06年)のコミカルな演技が評判を呼ぶなど、多数の映画・ドラマに出演している。今回は橋本環奈演じるギャル栄養士を見守る元ヤンキー母という役柄だ。

実は麻生は幼少時代、千葉県山武市の田畑が広がる片田舎で極貧生活を送っていた。

春代さんが明かす。

「旦那がつくったギャンブルの借金を返すために、私は昼も夜も寝ないで働きました。ケンカして暴力を振るわれ泣いていると、久美子は涙を流しながら、一生懸命私を守ってくれたんです」

野草やザリガニを...幼少期の“サバイバル”な食事

食べ物が満足に買えず、時には道端に生える野草を採ったり、椎の実などを拾って食べていた。

当時の生活について、春代さんは本誌に、「ザリガニもご馳走だったのよ。プリプリして美味しい」とも語っていた。近所の麻生の友達はスルメを餌に釣って水槽に入れて飼育したが、麻生家ではわずかなパンの耳で釣ると鍋に入れて茹でていたという。

両親の離婚という苦難も体験した後、もともと歌手志望だった春代さんの影響で中学2年から芸能活動を始めると、名女優に。麻生自身、今では小学生の2児を育てる母でもある。

「女優をしながら家族の食事をつくり、子供の習い事のために送迎する。貧乏というだけでからかわれた経験もあるぶん、気遣いと思いやりがある立派な母親に育ったと思います」(春代さん)

朝のお茶の間を和ませる優しい眼差しは、人知れぬ苦労の賜物だった。

「週刊現代」2024年10月19日号より

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