陥落・井上拓真が猛抗議した微妙なダウン判定 大橋会長が言及「見たらスリップダウン。だからクレームを…」
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ボクシングのWBA世界バンタム級(53.5キロ以下)タイトルマッチ12回戦が13日、東京・有明アリーナで行われ、王者・井上拓真(大橋)が挑戦者の同級2位・堤聖也(角海老宝石)に0-3(113-114、112-115、110-117)の判定負け。王座陥落した。3度目の防衛に失敗。試合後の会見で所属する大橋ジムの大橋秀行会長は10回のダウンを取られた判定に言及した。
大橋会長が言及したのは10回。連打を浴びてダウンと判定されたが、拓真はノーダウンをアピール。両手を広げて猛抗議したが、実らなかった。試合後の会見で、「勝敗は仕方ない。いい試合でした」と述べた大橋会長。ダウン判定について問われると「どっちが勝った負けたはいいけど、それは置いておいて」とし、「スリップダウンといえばスリップダウン。だからクレームをつけたけど、見たらスリップダウン」と意見し、あくまで滑っただけと見解を述べた。
「武居の時(比嘉大吾戦)もそうだったが、ダウンがスリップだったり、スリップがダウンだったり。勢いが余っているからね」と判定の曖昧さを指摘した大橋会長。抗議などの正式なアクションを起こすかを問われると「それはないけど、そういった意見は出したいと思う」と話した。
拓真は試合後の会見で「技術うんぬんよりもただ気持ちで相手が上回ってきた。ただ自分が弱かっただけ」と新王者を称賛。「判定を聞く前から負けたと思った。後半あたりから相手のペースに付き合ってしまった。ポイントを考えた上でも負けていたなと感じましたね」と決して言い訳にせず、潔く振り返った。
(THE ANSWER編集部)