2024年のノーベル平和賞に日本被団協が選ばれました。受賞の決定を受け、水爆実験で被ばくした静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の元乗組員の遺族からは喜びの声が聞かれました。

【動画】「世界にとって大きな光」日本被団協にノーベル平和賞 戦後の核の悲劇『第五福竜丸』元乗組員遺族からも喜びの声

ノーベル平和賞の受賞が決まったのは、全国の被爆者らでつくる「日本原水爆被害者団体協議会」です。被団協は被爆の実相を世界に訴え続け、核廃絶の運動を長年リードしてきました。

焼津市のマグロ漁船 第五福竜丸の元乗組員の遺族 河村恵子さんです。第五福竜丸は70年前、アメリカの水爆実験に巻き込まれ、乗組員23人が被ばくしました。

河村さんの義理の兄で乗組員だった大石又七さんは講演で核兵器の恐ろしさを伝え続けてきましたが、2021年に87歳で亡くなりました。

<義理の兄が被ばくした 河村恵子さん>

「わー、すごいなと思いました。(亡くなった大石又七さんは)ノーベル平和賞の受賞を仲間とみんなで乾杯していると思います。世界にとっても日本にとっても大きな光になって、知らない人も耳を傾けるようになるだろうし、素晴らしいことだと思います」

河村さんは、この受賞が核兵器のない平和な世界の実現につながればと話していました。