大山のぶ代さんが声優を務めたドラえもん(右)〔c〕藤子プロ/シンエイ・小学館(テレビ朝日提供)

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 「大山さんの声が、大好きだった」。

 大山のぶ代さんの死去が伝えられた11日、「ドラえもん」ゆかりの地ではファンらが悲しみに包まれた。

 ドラえもんの生みの親である藤子・F・不二雄さんが暮らした川崎市。同市の藤子・F・不二雄ミュージアムを息子と訪れた主婦長瀬美紀さん(52)=長野県伊那市=は、入館直後にニュースで訃報を知った。「すごく悲しい。大山さんによるドラえもんを、小さい時からずっと見ていた。声が大好きだった」と肩を落とした。

 館内では大山さんが担当した当時のドラえもんの映像が流れていたという。長瀬さんは「声を思い出しながら見て回った」と語った。

 ドラえもんのキーホルダーを付けたバッグを手に来館した森田敬子さん(25)=兵庫県明石市=は「今のドラえもんの声もいいけれど、大山さんの声は独特でかわいかった」と振り返った。

 東京・お台場のドラえもんグッズ店近くにいた男性(22)は、札幌からの観光旅行中に訃報に接した。「大山さんが声を担当したドラえもんはDVDで見ていた。個人的には、大山さんの声の方が好きだった」と話した。