LiLiCoさん「子どものころからの夢だったミュージカル。『ウェイトレス』で前向きなメッセージを届けたい!」
宮藤官九郎さん「愚痴に余計なアドバイスはいらない。聞き役に徹しています」宮藤官九郎さんインタビュー
「私にとって映画は、ずっと現実逃避の手段でした。私が9歳のときに生まれた弟は病気がちで、同じころに父が家を出ていって。母は仕事、私が弟の世話をしました。母は強い人でしたが、子どもにも同じ強さを求めるところがあり、母娘関係は最悪で、毎日がつらくて。そんななか、時間があくと必ず映画館に行っていたんです。映画を見ている間だけは、イヤなことを忘れられるから。エンタメの世界に進みたいと思うようになったのも、映画からたくさんのことを学び、勇気をもらったからです。とはいえ、映画を特別に勉強してきたわけじゃなく、しかも『王様のブランチ』は生放送ですから、最初の5年くらいは不安でいっぱいでしたよ」
映画コメンテーター・タレント LiLiCoさん
リリコ/ 1970 年、スウェーデン・ストックホルム生まれ。18歳で来日し、89年に芸能界デビュー。2001年から「王様のブランチ」( TBS系列)で映画コメンテーターとしてレギュラー出演。以降、MC、ドラマ、映画、舞台、ナレーションなど幅広く活躍。17年、タレント・俳優の小田井涼平さんと結婚。24年3月、国際女性デーの表彰式「HAPPY WOMAN AWARD 2024for SDGs」で「HAPPY WOMAN賞」を受賞。
スウェーデンで生まれ育ったLiLiCoさんが、単身で日本に移住したのは18歳のとき。19歳で念願の歌手デビューを果たすもなかなか売れず、ブレイクしたのは、30歳のときに舞い込んだ「王様のブランチ」での映画コメンテーターの仕事でした。現実逃避の手段だった映画が仕事になり、
歌手として売れなくても
夢だったミュージカルに出演できた
「私にとって映画は、ずっと現実逃避の手段でした。私が9歳のときに生まれた弟は病気がちで、同じころに父が家を出ていって。母は仕事、私が弟の世話をしました。母は強い人でしたが、子どもにも同じ強さを求めるところがあり、母娘関係は最悪で、毎日がつらくて。そんななか、時間があくと必ず映画館に行っていたんです。映画を見ている間だけは、イヤなことを忘れられるから。エンタメの世界に進みたいと思うようになったのも、映画からたくさんのことを学び、勇気をもらったからです。とはいえ、映画を特別に勉強してきたわけじゃなく、しかも『王様のブランチ』は生放送ですから、最初の5年くらいは不安でいっぱいでしたよ」