ハリケーン「ミルトン」直撃で死者10人、停電300万世帯以上 球場の屋根も吹き飛ぶ アメリカ・フロリダ州

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アメリカ・フロリダ州を襲ったハリケーン「ミルトン」により発生した竜巻で少なくとも10人が死亡しました。

ハリケーン「ミルトン」は9日夜、メキシコ湾からフロリダ半島の西側に上陸し、各地に被害をもたらしています。

「ミルトン」が上陸する直前にフロリダ半島の南東部を中心に竜巻が多発し、セント・ルーシー郡の高齢者が多く住むコミュニティーを中心に少なくとも10人が死亡しました。

フロリダ州のデサンティス知事は10日記者会見し、ハリケーンの進路が予想より南を通ったことにより人口が密集するタンパ市周辺の水位の上昇が予想より小さく、「最悪のシナリオではなかった」と述べました。

一方、メジャーリーグ「タンパベイ・レイズ」の本拠地トロピカーナフィールドは当初、緊急対応をする州兵などの待機場所でしたが、暴風により屋根が剥がれ、使えなくなりました。

「ミルトン」は現在、大西洋側に抜け、低気圧に変わりましたが、現在も300万世帯以上で停電が続き、孤立した人たちの救出活動や復旧作業が続いています。