日本保守党の(左から)有本香事務総長、百田尚樹代表

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 政治団体・日本保守党が8日、都内で開いた会見で、衆院選(27日投開票)に30人を擁立する方針を明らかにした。

【写真】手を取り合う百田尚樹代表と河村たかし共同代表

 選挙区では、愛知1区に共同代表の河村たかし名古屋市長(75)のほか、同3区、4区、5区に計4人が出馬。比例代表では北海道、北関東、東京、南関東、東海、近畿の各ブロックに計26人を擁立した。

 代表で作家の百田尚樹氏(68)は、比例代表近畿ブロック3位。事務総長のジャーナリスト・有本香氏(62)は、同東京ブロック1位となった。

 記者団から、日本保守党の代表でありながら名簿順が3位の理由を問われた百田氏は「次の質問どうぞ」と、河野太郎前デジタル相ばりの〝質問スルー〟でボケ、笑いを誘った。「1位と思っとったんですけど…」と有本氏に尋ね「コントをやっている場合じゃない」と、ツッコまれる場面もあった。

 百田氏は「いろいろあって、説明は簡単に言うのは難しい。素晴らしい候補者がたくさんいる。私たちは限られたブロックの中で…私は近畿ですけども、どういう順番にしていくかということは執行部で相当しっかり考えました」と述べた。

 有本氏は「本人は言わないんですけど、百田尚樹は今年に入りまして2度、腎臓がんの手術をしております。そのあたりを含めて、熟慮した結果」と、体調面を考慮したと説明した。

 近畿ブロックの名簿1位は、国際政治学者で福井県立大名誉教授の島田洋一氏(66)。有本氏は「大阪出身で、国際政治に非常に明るい。拉致問題も非常にしてきた。近畿ブロックで出てもらうのにふさわしい人」と強調した。

 4月28日投開票の衆院東京15区補選に続く、国政挑戦。有本氏は「近畿ブロックで3人通れば、もちろん可能性としてはある。初めて総選挙を戦いますので、票読みはできない。どうなるかわからない中で熟慮をした結果、こういった名簿順になった」と話した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)