ダイヤモンドバックスのジョーダン・モンゴメリー【写真:Getty Images】

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ダイヤモンドバックスのオーナー、自らの失敗をぶちまける

 昨季の米大リーグでワイルドカードから勝ち上がり、ナ・リーグ優勝を果たしたダイヤモンドバックスは今季、ナ・リーグ西地区で3位に沈みプレーオフ進出を逃した。その“戦犯”扱いされているのが、キャンプ後に加入したジョーダン・モンゴメリー投手。オーナーのケン・ケンドリック氏は、自身が獲得を強力にプッシュしたと明らかにし「あのような金額を投資したのは酷い決断だった」とざんげしている。

 米全国紙「USAトゥデー」が「ダイヤモンドバックスが2500万ドル(約37億円)の投手と契約したことは『酷い過ち』だったと語る」という記事で、ケンドリック氏が地元局「アリゾナスポーツ98.7」の番組「ザ・バーンズ&ガンボ・ショー」でぶっちゃけた内容を伝えている。

 モンゴメリーは昨季、カージナルスとレンジャーズの2球団で投げ、合計で10勝11敗、防御率3.20を記録した31歳の左腕。オフにFAになっていたところを、キャンプ終了後の3月末になってダイヤモンドバックスと1年2500万ドル(約37億円)で契約した。

 ケンドリック氏は「ジョーダン・モンゴメリーがダイヤモンドバックスの一員になったことに対して、誰かを責めたいのなら、あなたが話している相手がそうだ。なぜなら私が彼らに持ち込んだからね。私は獲得するように働きかけた」と、獲得にはオーナーの“ツルの一声”があったと明かす。

 ただ、今季のモンゴメリーは25試合で8勝7敗、防御率6.23という成績に終わった。ケンドリック氏は、巨額契約は先発左腕のエドゥアルド・ロドリゲスが故障したためだったとし「振り返って今思えば、酷いパフォーマンスだった。彼のような男にあのような金額を投資したのは酷い決断だった」とぶちまけた。さらに「人材確保の観点からすると、今シーズン最大のミスだった。そして私はその犯人だ」とざんげしている。

 ダイヤモンドバックスは、2019年のオフに5年契約し、昨季途中に解雇したマディソン・バムガーナーに今季も1400万ドル(約20億5500万円)を支払った。モンゴメリーは来季2250万ドル(約33億円)の選手オプションを持っており、行使する方向だという。記事はケンドリック氏が「モンゴメリーがチームを去り、2250万ドルを払わないよう望んでいることを隠さない」と指摘する。

(THE ANSWER編集部)