トランプ前米大統領

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米共和党大統領候補のトランプ前大統領が2日、普段から「良い関係」を自慢してきた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が自分を殺そうとするという趣旨の発言をした。

2日のニューヨークタイムズ(NYT)によると、トランプ氏は会見で自身の警護を担当する政府組織シークレットサービス(SS)が最近、国連総会(ニューヨーク)関連の警護需要に対応するため業務の負担が増えたと主張する過程で、突然、北朝鮮に言及した。

トランプ氏は「(SS当局者が)『我々は国連を保護しなければいけない』と話した」とし「それは基本的に私を殺そうとする北朝鮮の大統領(the president of North Korea)を保護するということを意味する」と述べた。

この発言をめぐりトランプ氏が「イラン」を「北朝鮮」と間違って話したという見方が出ている。

米国の情報機関を総括する国家情報長官室(ODNI)は、イランによるトランプ氏暗殺の動きに関連する情報をトランプ氏に最近知らせたことがあった。また、国連総会出席のため最近ニューヨークを訪問したのは金委員長でなくイランのペゼシュキアン大統領だったからだ。

しかしトランプ氏がイランと北朝鮮を混同したとしても「私を殺そうとする北朝鮮大統領」という表現が金委員長に対する「内心」を露出した可能性も排除できないとみられる。

これに先立ち、トランプ政権当時に在任したゴードン・ソンドランド駐欧州連合(EU)大使は5月、フォーリンポリシーのインタビューで、トランプ氏が自分との私的な対話で金委員長について「あのX(fucker)は機会があれば私の腹を刺すだろう」と語った、と紹介したりもした。

またトランプ氏は「(歴代米大統領のうち)誰もイラクに対して(私より)タフな人はいなかった」と述べ、「イラン」を「イラク」と誤って話したりもした。

また、トランプ氏は自身が在任中の2020年1月、イラク内米軍基地に対するイランの攻撃で100人以上の現地米軍将兵が脳しんとうなど負傷したのを「頭痛」と表現し、批判を受けた。