空襲警報を受けて避難所に避難してきた人々=イスラエル中部/Ronen Zvulun/Reuters

(CNN)イランは1日、イスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ師らの殺害への報復として、イスラエルへのミサイル攻撃を実施した。イラン革命防衛隊(IRGC)が明らかにした。

米国はイスラエルがレバノン南部で地上作戦を開始したことを受け、イスラエルへの弾道ミサイル攻撃が差し迫っているとの見方を示していた。

イスラエル軍はイランが180発の飛翔(ひしょう)体を発射したと推定しているが、最終的な数ではないとも強調している。CNNの取材班は、テルアビブ、エルサレム、ハイファの上空で数十発のミサイルを目撃。取材班の1人は、複数のミサイルが迎撃されたのを目にした。イスラエル軍の広報官によると、イランのミサイルの一部はイスラエルの中部・南部に直接着弾した。

イラン国連代表部は1日午後、同国の対応は「正当に実行された」とし、イスラエルが「あえて対応したり、さらなる悪意ある行為を行ったりすれば、その後に壊滅的な対応が取られる」と述べた。一方、イスラエル軍の報道官は「深刻な結果を招く」と述べた。

米国防当局者は、中東の米軍は「イスラエルを標的としてイランが発射したミサイルを防御している」と述べた。国家安全保障会議(NSC)の報道官によると、バイデン大統領は「米軍に、イランの攻撃に対するイスラエルの防衛を支援し、イスラエルを狙ったミサイルを撃墜するよう指示した」。