手軽なので、毎日「牛丼定食」や「ハンバーガー」を食べています。自炊に切り替えたら、年間費用はどれだけ浮くでしょうか?
牛丼定食を1年間食べ続けた際の費用
牛丼チェーン店の牛丼定食の価格を調べてみました。牛丼にみそ汁を追加した価格で調べた結果は表1の通りです。なお、表1は税込み価格を記載しています。
表1
出典:各牛丼チェーンの牛丼並とみそ汁の価格より筆者作成
1日にかかる費用は、吉野家が583円、すき家が530円、松屋が510円です。1日にかかる費用をもとに、1年間での合計費用を計算してみます。1年間を365日として計算すると以下の通りです。
・吉野家: 583円 × 365日 = 21万2795円
・すき家: 530円 × 365日 = 19万3450円
・松屋: 510円 × 365日 = 18万6150円
牛丼定食を毎日食べ続けると年間の食費は吉野家で約21万円、すき家で約19万円、松屋で約18万円かかることがわかります。
ハンバーガーを1年間食べ続けた際の費用
ハンバーガーの税込価格を調べたところ、表2の通りでした。一番安いハンバーガーの料金を記載しています。
表2
出典:各牛丼チェーンの牛丼並とみそ汁の価格より筆者作成
1日に1つハンバーガーを食べる場合の費用をもとに、1年間(365日)の合計費用を計算した結果は下記の通りです。
・マクドナルド: 170円 × 365日 = 6万2050円
・ロッテリア: 220円 × 365日 = 8万300円
・モスバーガー: 240円 × 365日 = 8万7600円
・バーガーキング: 280円 × 365日 = 10万2200円
ハンバーガーを毎日1つ食べ続けると、年間の食費は最も安いマクドナルドで約6.2万円、最も高いバーガーキングで約10.2万円かかることがわかります。
自炊の費用
ランチを自炊した際の費用はいくらかかるのでしょうか。自炊の費用について、株式会社リクルートが運営する「ホットペッパーグルメ外食総研」が首都圏、関西圏、東海圏の平日のランチ事情に関するアンケート調査を実施しています。
この調査では平日の昼食にかかる予算を形態ごとに調べています。その結果、全体の平均予算は452円でした。
ランチの形態別では、「出前やデリバリー」が最も高額で、平均1,368円でした。次いで、「外食店での食事」が平均1243円という結果になっています。「自炊や家族が作った食事・弁当」が最も安く、平均で392円となりました。
自炊によるランチの平均費用が392円の場合、1年間(365日)のランチにかかる費用は次のように計算できます。
・年間の費用:392円×365日=14万3080円
したがって、1年間毎日自炊でランチを用意した場合の費用は、14万3080円となります。
自炊に切り替えることで、牛丼定食やハンバーガーを毎日食べ続ける場合と比較して、年間の食費がどれだけ浮くのか
自炊に切り替えることで、牛丼定食やハンバーガーを毎日食べ続ける場合と比較して、年間の食費がどれだけ浮くのかを計算してみます。
・吉野家での牛丼定食: 21万2795円
・すき家での牛丼定食: 19万3450円
・松屋での牛丼定食: 18万6150円
・自炊: 14万3080円
・吉野家: 21万2,795円 - 14万3,080円 = 7万9715円
・すき家: 19万3,450円 - 14万3,080円 = 5万350円
・松屋: 18万6150円 - 14万3080円 = 4万3070円
・マクドナルド: 6万2050円
・ロッテリア: 8万300円
・モスバーガー: 8万7600円
・バーガーキング: 10万2200円
・自炊: 14万3080円
いずれも自炊のほうが高い
自炊に切り替えると、牛丼定食と比較して最大約7万9715円の節約が可能です。ハンバーガーと比較すると、自炊の方が高いです。
自炊に切り替えると最大約7万9715円の節約が可能
自炊は、牛丼定食のような外食と比べると、最大約7万9715円の節約が見込めます。
しかし、ハンバーガーと比較した場合、自炊は必ずしも経済的とは言えません。節約を考える際は、どの外食と比較するかが重要です。
出典
吉野家 メニュー
すき家 メニュー
松屋 メニュー
マクドナルド メニュー
ロッテリア メニュー
モスバーガー ハンバーガー
バーガーキング メニュー
リクルート 有職者のランチ実態調査(2024 年 3 月実施)P6ランチ予算、「出前、デリバリー」1,368 円、「外食」1,243 円。全体平均は 452 円で過去最高額を参照
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー