米の「シェアハウス」、若者を引きつける魅力とは?
ワンルームタイプで平均家賃が3000ドル(約43万円※)以上にもなる米・ニューヨークで、家賃を月2100ドル(約30万円)に抑えている男性がいます。その秘密は、シェアハウスでした。
※1ドル=約144円で換算(2024年9月5日現在)
約2年前に英・ロンドンからニューヨークに移住した、スリランカ出身のアベイセケラさん(33歳)。最初の数か月間は会社がアパートを提供してくれたのですが、そこを出て自分で家探しを始めると、あまりの家賃の高さから、家賃を抑える何らかの方法を検討せざるを得なかったそうです。
そこで見つけたのが、シェアハウスというスタイル。「新しい街で、人と知り合う機会にもなる」と考えた彼は、この生活方法を選んだのです。
現在、アベイセケラさんが住んでいるシェアハウスは、4階建てで全部で24室があり、住んでいる人は全員20代か30代。家賃の2100ドルには、光熱費とWi-Fi、週1回のクリーニングサービスと、月1回分の共同の朝食代金が含まれています。
寝室には、ベッドやデスクのほか、クローゼットなどがあるため、大型の家具などを購入する必要はなさそう。ただし、難点なのはトイレとバスルームが共同なこと。「シャワーを使うのに15分待たされたことがあった」と、アベイセケラさんは話していますが、共同とはいえ2人に1つずつあるため、もう1年以上も暮らしており「問題ない」と語っています。
共有スペースとしては、テレビとソファが置かれた地下室、小さなジム、テラス、屋上があり、「共有スペースが非常に多く、居住者の数は多いけれど、大きな問題は起きていない」と彼は語っています。
日本のシェアハウスと基本的なシステムはほぼ同じような、このシェアハウス。家賃を抑える方法として、米国では複数人で部屋を賃貸する「ルームシェア」の形が一般的です。しかし、アベイセケラさんが住んでいるシェアハウスを経営している会社では、マドリード、パリ、ロンドン、ミラノなどでもシェアハウスを展開。どれもおしゃれな建物にしていて、こんなシェアハウスのスタイルもしかしたら人気が出てくるのかもしれません。
【主な参考記事】
New York Post. I pay $2,100 a month in rent to live with 23 roommates and share a bathroom in NYC-here’s what it’s like. August 3 2024