マルセイユで躍動するグリーンウッド photo/Getty Images

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今夏にマンチェスター・ユナイテッドからマルセイユへ移籍を果たしたFWメイソン・グリーンウッドはリーグ・アンで大暴れしている。

昨シーズン、レンタル先のヘタフェで公式戦36試合に出場し10ゴール6アシストを記録したグリーンウッド。ユナイテッド時代からその才能は折り紙つきであったが、イングランドでは元恋人への暴行容疑で逮捕等もあり、キャリアは不透明になっていた。スペインで結果を残したグリーンウッドには今夏、多くのクラブが獲得に興味を持っていたが、最終的に争奪戦を制したのはロベルト・デ・ゼルビが新監督に就任したマルセイユだった。

活躍の地をフランスへと移したグリーンウッドは早くも存在感を発揮。ここまでリーグ戦3試合に出場し、5ゴール1アシストと素晴らしいロケットスタートを飾ったのだ。仏『RMC Sport』の記者であるダニエル・リオロ氏はその才能を絶賛している。

「純粋なクオリティという点では、最初の3試合でグリーンウッドはおそらくリーグ・アンで最高の選手だ。過去のことや、彼がイングランドから追放されたことについては話さない。我々は皆、彼のストーリーを知っている。ピッチについて話すつもりだ。それは並外れたものだ」

「1試合あたり2、3回光ったプレイを見せているが、それは鋭く、クレイジーだ。彼の正確さ、実行の速さ、我々が見ているのは平均をはるかに上回る資質を持つ選手だ。彼はリーグ1・アンのレベルを超えている。彼は非常に素晴らしい選手だ」(『METRO』より)

またマルセイユのレジェンドであるクリス・ワドル氏も『Flashscore』にて古巣で抜群の活躍を見せているグリーンウッドへの称賛を惜しまなかった。

「彼は非常に優れた選手だ。彼は背番号10番を背負っているし、イングランドは最近、優れた背番号10番の選手を多く輩出しているようだ。彼はスタートから非常に速く、開始直後からゴールを決め始めた。イングランドの新監督も注目しているだろう」

「フランスリーグがかなり強いことは周知の事実だが、ヨーロッパの他の3つか4つのリーグほど強くないことは考慮すべきだ。プレミアリーグやラ・リーガ、ブンデスリーガほど強くはない。だが、彼にできるのはマルセイユでやっていることをやるだけだ。ゴールを決めて、いいプレイをするだけだ」

ジャマイカ代表としてプレイする手続きが進められているとも考えられているグリーンウッドだが、多くの人がこの22歳に注目しているのは間違いないだろう。新天地でこれ以上ない好スタートを切ったグリーンウッド。再びその才能をいかんなく発揮するマルセイユの10番から今シーズンは目が離せない。