もう「点はいい」 CBで2戦連発…絶好調の28歳DFまさかのゴールパフォ“秘話”
ガンバ大阪はDF中谷進之介の決勝弾でベスト8進出
J1ガンバ大阪は8月21日、天皇杯ラウンド16で湘南ベルマーレと対戦し、3-2の逆転勝利を飾った。
公式戦5試合ぶりの勝利に導いたのは守備の要DF中谷進之介。チームは3大会ぶりのベスト8に駒を進めた。
雄叫びを上げながら両手で細かいガッツポーズを何度も繰り返した。ゴール裏へ向かって気持ちを最大限に表現したゴールパフォーマンス。2-2で迎えた後半31分、MF鈴木徳真のコーナーキックを頭でドンピシャに合わせて勝ち越し点を奪った。2度リードを許したなかで追い付き、意地の一撃だった。
直近のJ1リーグ第27節ヴィッセル神戸戦でも後半アディショナルタイムに起死回生のゴールを突き刺して勝ち点1をもたらした。公式戦2試合連続ゴールはどちらもチームにとって欠かせないもの。センターバック(CB)ながらここぞというところで得点する救世主だ。
今季はリーグで2点挙げている中谷。だが、神戸戦のあとにはゴールパフォーマンスが“真顔”だったことで注目を集めた。神戸戦は残り時間がないなかの同点弾だったため、派手なパフォーマンスにはならなかったものの、愛息からは「(宇佐美)貴史くんのようなパフォーマンスを」と“おねだり”されていたという。だが、「膝スラ(怪我が)怖かったので」と好判断で回避し、ゴール裏に向かい跪いてのガッツポーズになった。
チームに勝ち点をもたらせる攻守において絶対的な存在。だが、「ちょっともうこれだけ点を取っていると怪我しそうだから、点はいいから怪我しないでね、最後までいきたいです」と、本人は茶目っ気たっぷり。
セットプレーでの得点には「夏頃の記事で『セットプレーから点を取れれば』みたいな話をダニ(エル・ポヤトス)監督がしているというのを見た。ようやく形になってきた。ようやく力になれたかなという印象」と振り返った。最終ラインを牽引してきた28歳。もたらした影響は計り知れない。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)