俳優・内藤剛志が語る理想の総理大臣論。「総理は主役であって欲しい」
野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週金曜9時~13時)。8月15日(木)の最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、パートナーで俳優の内藤剛志と、退陣を発表した岸田文雄総理について、また、理想の総理大臣について語った。
野村邦丸アナ「さて、岸田総理大臣が退陣というニュース。昨日もこの番組で速報でお伝えしましたが、内藤さん、第一報を聞いてどうでしたか?」
内藤剛志「……何か、やっぱりとは思わないですけども、『任期中何をされたのかな?』という印象です。3年間やられて、ずっと言われ続けたって感じでしょうけど、『これをしたぞ!』ってものが何か思いつかないんですけど」
邦丸「昨日たまたま、TBSテレビだったかなぁ、街のインタビューで『岸田さんが途中で辞めるというのは非常に残念です。まだまだやって欲しかったです!』と。もちろんそういう声もあるわけですね。その方に、『岸田政権の3年間で、何か記憶はありますか?』と聞くと『無いです』っていう(笑)」
内藤「どっちかというと僕、政治にそんなに詳しくない……仕事柄っていうのもありますけど。何かを支持するとかはあまりしないっていうか。
ただ、あえて言いますよ。主役であって欲しいんですよ、総理って。主役って、僕らの世界でいえば芝居がうまいかどうかってことでもないんですね。何か、その人がいるからみんなが安心していられるとか、見ていられるとか、そういう意味です。だからさっきあんまり印象が無いと申し上げましたけど、そのことよりも、存在感みたいなものが欲しいんですよね。トップっていうのはそういうのがあって、まあ、まわりが色々頑張ってやればいいと。それをニコニコ見守る。
でも、その人がいるから頑張れるんですよ。それは僕もそうだと思うし、もっと近くにいる人たちはもっとそうかも知れない。僕、総理とお会いしたことがないからわかりませんけど、気持ちを引き付けるという意味での『主役感』というのは、ちょっと無かったかなっていう気がしますね」
邦丸「最近では、残念ながら志半ばにして凶弾に倒れた安倍晋三元総理も『安倍さん好き!』っていう方と、『安倍さん大嫌い!』っていう方がいたと思うんですよ。もちろん日本の政治に大きな影響を与えた方でもあるんですけど、そういう意味でいうと要するに好き嫌いの分かれる、相半ばっていう人が記憶に残りますよね」
内藤「そうです。僕はそれでいいと思います。好きばっかりじゃ変ですよね。それは危ないじゃないですか、逆にいうと」
邦丸「怖いですよね」
内藤「そりゃ怖いです。だから、嫌いっていう人が一定数いるべきだと思います。民主主義って10人中6人が良ければいいんだから。4人の反対派がいるべきです。人もそうだと思って。両方あった方がいい、評価って。だって嫌いっていうのは、観るから嫌いなんですよ。例えば僕でいえば、いっぱいXで厳しいコメントいただきますけど、それは観てるんですよ。『あんな〇〇ドラマ辞めろ!』っていうのは観てるから僕のことを糞味噌におっしゃるわけで……何でアンチに敬語使わなきゃいけないんだっ!(笑)」
邦丸「ガハハハハハハッ!」
この後、邦丸・内藤が自民党の後継総裁について予想、話したことのある政治家の裏話なども語った。