パリ五輪・馬術「障害馬術」個人予選でのハーゼ柴山崇選手(写真:ZUMA Press/アフロ)

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パリ五輪の馬術・障害飛越個人決勝が2024年8月6日に行われ、日本代表で唯一決勝に進出したハーゼ柴山崇選手が途中棄権した。SNSでは、馬を思っての選択に称賛の声が集まっている。

「会場からは自ら途中棄権を選択した人馬に大きな拍手が湧きました」

馬術・障害飛越は、コースに設けられた10以上の障害物を落下させないように飛び越え、ミスの少なさやタイムを競う競技だ。

今大会が五輪初出場だったハーゼ柴山選手は、愛馬「カラメルM&M号」とともに予選を減点なしで終え、決勝へと駒を進めた。

しかし6日に行われた決勝では、序盤から落下が続いたことから、馬の状態を考えて棄権を選択した。

日本乗馬普及協会の公式Xアカウントは、決勝の様子について「障害馬術個人決勝、柴山選手とカラメルは障害物の落下がありました。"馬の状態"を考えて柴山選手は途中棄権を選択。会場からは自ら途中棄権を選択した人馬に大きな拍手が湧きました。感動ですね。これにてパリ五輪馬術・日本勢は終了です。全人馬お疲れ様でした!」と伝えている。

なお、同アカウントは「ケガ等ではなく既に減点0、減点4の人馬がいた(メダルの可能性が実質的になくなった)ため、馬のことを考えて途中棄権を選択されたと思われます」と推測している。

「労うように撫でていた姿を見て胸が熱くなりました」

馬術競技は、人と馬が協力して戦うめずらしいスポーツのひとつだ。SNSでは、馬への思いやりあふれる選択に、心打たれたとするコメントが相次いでいる。

「今日の障害馬術個人決勝は、もうはじめの方から胸が熱くなって、泣きそうになりながら観たなぁ。決勝に残っていた柴山選手とカラメル号は途中で棄権したけれども感動し、胸にグッとくるものがありました。馬術って素敵だねぇ」
「馬のことを第一に考えて棄権を選択する、なんと紳士な真摯な 全人馬、本当にお疲れ様でした」
「柴山選手がカラメル号を労うように撫でていた姿を見て胸が熱くなりました。人馬一体でオリンピック個人決勝まで辿り着いたんですよね。お疲れ様でした。選手の皆様、ゆっくりとお体を休めて下さい。感動をありがとうございます」