業務スーパーにある大容量パック酒だと、『甲乙混和焼酎 神秘の響』はちょっと評価に困る一品かも。美味しいとも不味いとも言いづらい、かなり薄味な焼酎なんです。

乙類よりも甲類を多く使った麦焼酎。麦の香りはうっすら程度で、ほとんど旨みもクセも感じない仕上がりです。目立った欠点もないので、クリアな味わいがお好きな方はどうぞ。



『甲乙混和焼酎 神秘の響』の価格・内容量は?

『甲乙混和焼酎 神秘の響』は898円(税込、税抜817円)で販売中。内容量は1800ml。製造・販売は岐阜県各務原市にある菊川(業スーを運営する神戸物産のグループ会社)。

コスパ(単価)は100mlあたり約50円。同じ混和焼酎でいえば『芋いち 焼酎甲類乙類混和』(1800ml・876円・約49円/100ml)と肩を並べる格安品です。焼酎乙類(本格焼酎)の『本格麦焼酎 麦嘉門』(1800ml・1,096円・約61円/100ml)も大差ないコスパではありますね。

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アルコール度数は?

アルコール分は25%。飲み方はロック、ストレート、水割り、お湯割りが推奨されています。

ちなみに原料の使用割合は焼酎甲類が87%、焼酎乙類が13%。連続式蒸留機でピュアに仕上げた甲類がメインで、麦はオマケ程度ということですね。

すっきりかつまろやかな飲みやすさが際立った味

麦由来の甘い香りがうっすらと、鼻につかないふんわりした優しさで広がるお酒です。嫌味がない飲みやすさ。ただ、それ以外にポイントがない薄味感が評価を分けるところですね。

ストレートでもアルコールのキツさが弱く、すんなり喉を通っていくタイプ。ですが、麦っぽい旨みは薄く、甲類オンリーの焼酎とほとんど区別できません。どこまでもドライです。

お湯割りだと香りと甘みが強くなるけど、若干クセも出てきます。水割りは薄くなりすぎ。ロックが一番飲みやすいものの、氷が溶けるとほぼ水といった趣になりがちでしょうか。

食中酒には向いてるかも

まろやかな口当たりと透明感のある風味ですから、あえていえば「JINRO」に似てるかも? キンキンに冷やして辛い食べ物に合わせると、けっこうハマる印象があります。

ジュースで割っても違和感はないものの、それなら普通に甲類焼酎を買えばいいし……。すっきり感とまろやか感が両立したバランスが好きな方は、食中酒用にでも試してみてはいかがでしょうか。