スズキの新型「“2階建て”ジムニー“5ドア”」初公開! 超スゴイ「自動モデル」! 日本発売はある? 実車公開の目的とは

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日本未導入のスズキ新型「ジムニー5ドア」登場!?

 2024年7月20日より2日間、東京ビッグサイトで「東京キャンピングカーショー 2024」が開催され、メーカーによって個性のあるさまざまなキャンピングカーが並びました。

 なかでもオリジナルのキャンピングカーの製造・販売を手掛けるホワイトハウスキャンパーが、電動ポップアップルーフを新開発。会場ではスズキ新型「ジムニー 5ドア」に装着したモデルを実車展示しました。詳しい話について、担当者に話を聞きました。

スズキ新型「ジムニー5ドア”ハイルーフ”」!?

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 愛知県に本社をかまえるホワイトハウスは、1988年にキャンピングカー部門「ホワイトハウスキャンパー」を設立。

“ポップアップルーフのパイオニア”として、ホンダ「ステップワゴン」をはじめ、トヨタ「ハイエース」「ノア/ヴォクシー」、、ホンダ「N-BOX」「N-VAN」など、幅広いニーズに対応したさまざまなキャンピングカーを展開しています。

 今回のイベントでは、ホワイトハウスキャンパーが手掛けたキャンピングカーが並ぶなか、ブースのメインエリアには、新開発の電動ポップアップルーフを装着したジムニー5ドアが展示されていました。

 ジムニー5ドアといえば、2023年1月にインドの「Auto Expo 2023」にて、世界初公開され、大きな話題を集めたモデルです。

 すでにインドでは同年6月から販売されているほか、南アフリカにも展開されるなど、着々と販売地域が拡大されつつありますが、一方日本市場では現時点で未発表であり、導入が行われるのかすら明らかとなっていません。

 ではなぜ今回ジムニー5ドアを選んだのでしょうか。これについて、担当者は以下のように話します。

「この車両はインドの販売店から直接購入したものです。

 今まで当社では、ミニバンを中心としたポップアップルーフを開発してきましたが、昨今のSUV人気、流行りのオーバーランドスタイルなどから、時代のニーズにも対応していけるようにというのが理由のひとつです」

 昨今のSUV人気の影響を受け、SUVのなかでも世界初公開当時から注目を集めているジムニー5ドアでの開発を進めたといいます。

 ちなみにジムニー5ドアキャンパーの販売はあるのかも気になるところですが、これについて担当者は「いまのところ販売は考えておらず、あくまで研究開発用として仕上げました」と話していました。

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 また今回開発した電動ポップアップルーフについて、担当者は以下のように話します。

「今回電動ポップアップルーフを開発した理由は、まず電動だと手軽に開閉できるという点です。

 ジムニーユーザーは女性の方も多くいらっしゃるので、通常のポップアップだと開けるのはダンパーで上がるものの、閉めるときは取っ手や紐がないと手が届かなくなったり、ちょっと重たかったりという声もありました。電動化することで、こうした開閉時の不便さを解消できます。

 もうひとつ、レジャー用途だけではなくポップアップルーフのノウハウを「車中泊避難」用途としても使えるんじゃないかと考えています。

社会課題解決のひとつの方法として、子どもから年配の方まで誰でも手軽に開閉ができて、日常で使うSUVやミニバンなどでも快適な車中泊ができるようにという想いがあります」

 会場では、イベント開始後からすでに多くの人がジムニー5ドアに駆け寄る様子もあり、スタッフに熱心に話を聞くユーザーの姿も見られるなど、大きな注目を集めていました。