「ダメ、ぜったい!」 暑い日の車内に「置きっぱなし」は超危険! 「爆発」の可能性も…! 放置したらいけないものとは?
暑い日にクルマに放置してはいけないものとは?
夏の炎天下では車内温度が高くなり、乗車の際に辛く感じる人は多いはずです。
子どものみならず、大人でも夏に車内で熱中症により亡くなった事例もあることから車内の暑さはいかに危険かが分かります。
そのなかで、普段使っている生活用品のなかには車内に放置すると故障したり、爆発したりする可能性があるものが存在します。
一体どのようなものなのか、また放置した場合はどうなってしまうのかを紹介します。
JAFが8月に気温が35度の状況で行ったテストでは、窓を閉め切ったクルマを用意し12時にエンジンを停止したところ、30分後には車内温度が約45度に上昇。
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15時には55度を超えていたということです。
窓を開けたとしても15時に45度だったということで、多少低いものの厳しい暑さであることには変わりません。
そんな灼熱の車内で放置すると危険なものがいくつか存在します。
まずはスマートフォンやパソコンなどの精密機器です。
高温により液晶が割れたり、バッテリーが膨張したりして液漏れや部品の変形を引き起こす可能性があり、説明書にも高温の場所に置かないよう警告されています。
特にリチウム電池を使用している精密機器は、発火や爆発のリスクが高まります。
これは単なる故障に留まらず、場合によっては爆発により怪我をする危険性もあります。
次に車中泊やアウトドアで人気のポータブル電源も注意が必要です。
これらは主にリチウムイオン電池を使用しており、暑い車内に放置すると内部でバッテリーが劣化し、発火のリスクがあります。
仮にこれまで何も問題がなかったとしても、内部でのダメージが蓄積している可能性があるため、長期間の使用を考えると高温の車内に置かない方が安全です。
一方で車内のカーナビやドライブレコーダーは、高温環境でも使用できるよう設計されていますが、長時間高温にさらされるとパーツの劣化が早まります。
直射日光を避けるためにサンシェードや専用カバーを使用することが推奨されます。
また、ETCカードも高温に弱く、変形や磁気の不具合が発生する恐れがあるため、車を離れる際は取り出すようにしましょう。
そしてライターやガスボンベ、スプレー類、炭酸飲料水などガスを含む物品も高温の車内に放置すると危険です。
炭酸飲料は蓋の有無にかかわらず、膨張して爆発する可能性があります。
特に糖分を含む飲料は、爆発すると掃除が大変になるため、車内に置かずに持ち出すよう心掛けましょう。
さらにプラスチック製品も高温で溶けることがあります。
特にポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)は耐熱温度が60℃から80℃のため、炎天下の車内で溶けるリスクがあります。
メガネも注意が必要で、現在使用されているほとんどのメガネはプラスチックレンズを使用しているため、高温にさらされると変形やひび割れが発生する可能性があります。
メガネを車内に置く際は、フレームが金属でレンズがガラス製のものを選ぶか、基本的に車内に置かないようにしましょう。
車内でも1番も温度が上がりやすい場所は直射日光が当たるダッシュボードです。
夏の時期にはダッシュボードに何も置かないようにするのが無難といえます。
ちょっとした油断で放置した物が故障したり、最悪の場合は爆発や発火して車が廃車になることもあります。
炎天下の車内は非常に危険なため、基本的に車検書類や最低限の物以外は車内に置かないように徹底し、不要な物は持ち出すように心掛けましょう。