審判に退場を告げられてマウンドを降りるメッツのエドウィン・ディアス【写真:ロイター】

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ディアスは不正物質使用の疑いで1球も投げずに退場

【MLB】メッツ 5ー2 カブス(日本時間23日・シカゴ)

 メッツのエドウィン・ディアス投手が22日(日本時間23日)、敵地・カブス戦で1球も投げずに退場処分を受けた。投球練習の段階でのグラブチェックで粘着物質使用の疑いがあり、通告。試合後、ディアスは「最終的に自分はロジンと汗を手に擦り付けて、その手に土をつけただけ」と反論した。

 この日、5-2の9回に登場。しかし、投球練習の際に審判にグラブの確認を受け、ディアス本人は首を振って信じられないといったような表情を浮かべていた。退場宣告がなされると、ディアスはベンチへ。敵地はブーイングに包まれていた。

 米スポーツ局「ESPN」のジェシー・ロジャース記者によると、試合後、ディアスは粘着物質の使用については否定。「私は『手を検査していいですよ、においを確認してもいいです』と伝えた。彼らはにおいは何も感じなかったが私を退場処分にした」と納得いっていないようだった。

  一方でビック・カラパッザ責任審判は「間違いなくロジンと汗ではなかった。こういうのを我々は何千回チェックしている。その感触はわかる。今回のはとても粘着性が高かった」と真っ向から反論した。

 ディアスは2022年オフにメッツと5年1億200万ドル(約163億円)で契約。昨季は3月に行われたWBCでプエルトリコ代表として出場したが、右膝膝蓋腱の断絶で全休していた。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、24日(同25日)に10試合の出場停止処分が科されるという。(Full-Count編集部)