井上尚弥はフェザー級王者も「倒せる」 米名伯楽が語った“怪物”の可能性「イノウエのボディのヤバさは誰もが知ってる」
フェザー転級も囁かれている井上。そのパフォーマンスに対する関心は日々強まっている。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
群雄割拠のボクシング界において、「世界最強」と言われる世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に挑まんとする猛者は少なくない。現地時間6月20日には、WBO世界フェザー級王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ)が挑戦を語った。
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現在30歳のエスピノサは、昨年12月に当時WBO同級王者だったロベイシ・ラミレス(キューバ)に判定勝ち。見事に王座戴冠を果たし、タイトル戦線での存在感を強めていた。
今まさに最盛期にあるエスピノサは、米専門メディア『World Boxing News』において井上との試合を「夢」と宣言。「彼(井上)と戦えば、そこに僕の夢であるパウンド・フォー・パウンダーに到達できると思う。その日が来たら、勝つよ」と自信を覗かせた。
無論、対決は井上が「適正階級」と語るスーパーバンタム級からフェザー級に上がらない限りは実現しない。ゆえにエスピノサも「その日が来たら」と付け加えている。
ただ、フェザー転級が望まれる井上と成長著しいメキシコの雄が激突するとなれば、興味深いマッチアップになるのは必至だ。そして、両雄の対戦は数多の名手を育ててきた名伯楽の心も揺さぶるものになるかもしれない。
世界ヘビー級王者となった“鉄腕”マイク・タイソンを指導した実績を持つテディ・アトラス氏は、米メディア『ProBox TV』のYouTube番組にゲスト出演。そこで井上のフェザー転級とエスピノサ戦の可能性について「イノウエはそこまで苦労しないと思う」と言及し、こう持論を展開している。
「エスピノサは被弾が多い。私が何を言いたいかは分かるだろ? 彼(エスピノサ)のようなタイプはパンチが当たるんだ。相手が巧みなタイプならイノウエも注意すべきだが、(パンチが)当たるなら倒せると思うんだ。上背を活かしてくるだろうが、イノウエのボディショットのヤバさは誰もが知っているはずだ」
ボクシングの酸いも甘いも熟知する名伯楽が王者であろうと「倒せる」と豪語する。ここまで27戦無敗の快進撃を続けてきた井上のさらなる進化に対する期待を物語るコメントだと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]