首を振るだけで「はい」「いいえ」を伝えられるAirPodsの新機能やtvOS 18のアップデートなどAppleの「Audio&Home」まとめ
2024年6月11日(日本時間)に開催されたAppleの開発者向け年次会議「WWDC24」で、ワイヤレスイヤホン「AirPods」に追加される機能やApple TV 4KのOS「tvOS 18」が発表されました。
Appleのイベント - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/apple-events/
AirPods、コミュニケーションと操作のための便利な方法を導入 - Apple (日本)
ホーム体験のアップデートによりエンターテインメントを向上させ、さらなる利便性を実現 - Apple (日本)
https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/06/updates-to-the-home-experience-elevate-entertainment-and-bring-more-convenience/
AirPodsはこれまでSiriで音声認識による操作が可能でした。
そして、首を縦に振ると「はい」、首を横に振ると「いいえ」を意味するジェスチャー操作が可能になるとのこと。この機能により、声を出しづらい状況でもSiriの質問に応答したり、手がふさがっていても着信に出ることが可能になります。
さらに、装着者の声を分離して相手に伝える機能「Voice Isolation」も追加されます。
Voice Isolationはバックノイズを最小化し、ユーザーの発話音声だけを拾います。周辺が騒がしい場所でも相手に声を確実に届けられるというわけ。
Personalized Spatial Audio APIは空間オーディオを開発者でも使えるようになるAPIで、ゲームでの使用が想定されています。
すでにテンセントゲームズとErectric Artsによる「Need for Speed Mobile」が空間オーディオに対応しているとのこと。
「Need for Speed Mobile」は2024年秋にリリースされます。
そして、Apple TV 4KのOSであるtvOS 18が発表されました。
tvOS 18の大きなアップデート内容の1つが「InSight」です。
InSightを使うと、Apple TV+の映画や番組に登場する俳優、キャラクター、音楽に関するタイムリーな情報を画面にリアルタイムで表示してくれます。
また、iPhoneをApple TVリモコンとして使っている時にiPhoneでInSightの情報を見ることもできます。
もう1つの大きなアップデート内容である「対話を強調」は、機械学習とコンピュテーショナルオーディオを活用して、Apple TV 4Kで音楽、アクション、背景ノイズよりも話し声を一段とクリアに聞こえるようにする機能。「対話を強調」は、HomePod、TV内蔵のスピーカーまたはHDMI接続のスピーカー、AirPods、その他のBluetoothで接続されたデバイスで聞く時、あるいはiPhoneやiPadで対応コンテンツを再生する時に利用可能です。
加えて、tvOS 18では最適なタイミングで字幕が自動的に表示されるようになります。
また、tvOS 18から21:9プロジェクターへの出力に対応。
自分の写真を使ったスクリーンセーバー機能も搭載されます。
加えて、漫画「ピーナッツ」の人気キャラクターであるスヌーピーとウッドストックのアニメーションを使ったスクリーンセーバーも追加されるそうです。
他にもAirPlayへの空間オーディオの追加、ロボット掃除機のホームアプリへの対応、ホームアプリでのゲストアクセスやホームキーによるハンズフリーの解錠も発表されました。