梅雨を前に河川の浸水被害対策で排水ポンプ車の操作学ぶ
これからの梅雨の時期を控え、大雨で川の水があふれる浸水被害に対応するための、排水ポンプ車の操作研修会が３日、小山市で行われました。
排水ポンプ車の操作研修会は、小山市内の杣井木川と永野川が合流する地点にある、杣井木川排水機場で行われました。
この川の合流地点では、２０１５年の関東東北豪雨や、２０１９年の東日本台風の際、永野川の水位が上昇して、支流の杣井木川の水が流れ込むことができず、浸水被害が発生しています。
県は、浸水被害が発生した時に、早めに排水作業を行うなど、被害を解消するために、２０２１年に排水ポンプ車を３台導入しました。そのうちの１台が、栃木県栃木土木事務所に配備されています。
操作研修会は、排水ポンプ車の扱いを学ぶために毎年、梅雨や台風などの大雨で浸水被害が発生しやすい時期を前に行っていて、今年で４回目です。
この日は県栃木土木事務所や下都賀建設業協同組合の会員ら、およそ５０人が参加しました。
排水ポンプ車は、１台に６つの排水装置を備えていて、それぞれ毎分、最大５トンの排水能力があり、合計で最大毎分３０トンの水を排水できます。
３日は、排水機場に流れ込む杣井木川の水を、１台の排水ポンプを使い永野川に流しました。
県栃木土木事務所は、浸水被害に備えて、今後も定期的に研修会を開く予定です。
