とちぎテレビ

自動走行ロボットがＬＲＴ・ライトラインに乗って弁当を運ぶ。そんなユニークな実証実験が１日に行われました。

駅弁発祥の地・宇都宮駅で弁当とコーヒーを乗せたロボットが構内を走っていきます。２台のうち１台はドアの開閉や車内アナウンス、信号の色を認識する能力を備えていますが、事前に入力した地図情報を基に走行中、一時方向を見失う場面も。

これは５月２９日から宇都宮市で開かれている「日本機械学会」のロボット専門部門の大会、「ロボメック２０２４」の一環で宇都宮大学が行ったものです。

ロボットはいずれも高さ１メートル前後、重さおよそ７０～８０キロ。物流分野で深刻化する人手不足の対策として期待されていて、無事にＬＲＴに乗り込むとおよそ４５分間かけて芳賀町のかしの森公園まで弁当を輸送し、待ち受けた大関一雄町長に手渡すことができました。

宇都宮大学・尾崎教授は「利用者が少ない早朝や深夜のＬＲＴを物流に使えれば有効だ」と話していて、歩行者の安全確保やセンサーの認識能力の向上が課題としています。