着ていない洋服"後悔なく手放せる"ポイント4つ
整理整頓といっても、どこから手をつけたらいいかわからないという人へ、整理のコツをご紹介します(写真:USSIE/PIXTA)
多くの人は運が良くなることを願っています。運は、目に見えないモノ。目に見えないモノを欲し、大事にしたいなら、目にみえない「気」をよくすることが大切です。その一歩は「片づけ」から。広沢かつみ『運とお金を引き寄せる片づけ』より、人生が好転する片づけのコツを3回に渡ってご紹介します。
第3回は、「すぐにできる具体的な片づけ法」です。
どこから片づけたらいい?
どこから片づけたらいいのかわからない、という場合、物から始めるか、場所から始めるか、自分がやりやすい方を選びます。
そして、物の整理、片づけは思ったよりも時間がかかるため、余裕のあるスケジュールを組みましょう。
■物から始める場合
●ゴミ
まずは、ゴミ。
「え?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、使ったティッシュや買った物の包装、梱包などのゴミさえも床やテーブルの上などに置きっぱなしの家が結構あるのです。
片づけの依頼で伺うと、リビングダイニング以外の場所に飲み終えたペットボトルやお菓子の袋が無数にあったり、買い物をした後の紙袋やパッケージが散らばっていたりする家が多々ありました。
明らかにゴミとなる物を、ゴミ袋に入れてゴミ出しをします。
ペットボトル、空き缶、空き瓶(飲みかけでも1日経過していたら処分)、食べたお菓子の袋、中身のないティッシュの箱、ビニール袋やパッケージなどをゴミ袋へどんどん入れていきましょう。
基本、世間でゴミとされるものは全捨てでお願いします。ゴミのある場所に「運」は決して訪れませんよ。
DM・雑誌・本の片づけ方
●紙類
DMやカタログ、リーフレットなどは全て処分します。自分が必要で取り寄せたもの以外は、開封してつい買ってしまったり、後で読もうと取っておいたりする恐れがあるため処分を。
郵送物は、住所や名前が書いてあるので、「シュレッダーがないから捨てられない」「シュレッダーが面倒くさい」という方がいます。
住所と名前の部分をマジックで塗りつぶす、またはひとまとめに紙袋に入れて、ガムテープでぐるぐる巻きにするとシュレッダーよりもラクです。
新聞紙や雑誌は片手で持てる数を紐でくくり、古紙回収の日に出します。
決して、重たくなる分量をまとめないようにしましょう。
重いと出すのが大変で後回しになって、置きっぱなしになります。
雑誌の賞味期限は、
・週刊誌なら1週間
・月刊誌なら1カ月
なので、翌週または翌月になったら古紙に出します。
ファッションやメイクなど流行があるものは取っておいても古臭くなるだけ。料理のレシピや書籍の紹介などはページを切って、残りは古紙回収へ。しかし、切り取っておいた物を一度も見返していない場合は、取っておく習慣自体をやめましょう。
町内会やPTA、保険会社、銀行などからのお知らせ書類は、届いたらすぐに目を通す習慣をつけます。
保管しなくてはならない書類、手続きをしなくてはならない書類以外は、早々に仕分けをして、処分しましょう。
保管する必要性のある書類と自分にとってプラスになる情報、読み返したくなる文面があるモノに絞るべきです。
また、本やマンガは棚に入る分だけ。床や家具の上には置かない。
たくさん取っておきたい場合は、棚を増やしましょう。本棚以外に置くようになると「なんでもあり」のルールになって、床やほかの隙間に置き始めるからです。
取ってある紙袋はどうする?
このほか、紙類の仲間として、各家庭にたくさんある紙袋。よく使うサイズは人それぞれと思いますが、よく使うサイズを10枚前後だけ取っておく。それ以外のサイズは5枚ほど残して後は処分します。
あと、段ボールや家電の箱は、つぶして廃品回収に出しましょう。
この段階で、「まだ使える」「そのうち何かに使うかも」と思った方は、近い将来片づけレベルが重症化になってしまうと思ってください。
ゴミも紙類もこの通りに手放して困ることは一切ありません。
●布類・衣類
タオルやハンカチ、シーツ類がたくさんある家庭は、
・賞味期限
・日頃使う数(持つ数)
を決めましょう。
賞味期限を決めると、入れ替わりが明確になります。できれば総入れ替えをしてください。一部だけを入れ替えるとどれを手放していいか後々わからなくなるからです。
ちなみに私は、タオル類、下着類は年末年始で総入れ替えしています(新年は、新しいものを身につけて迎えるという自分なりの験担ぎです)。
下着は処分し、タオル類はカットして、使い捨て雑巾として活用しています。
このほか、使用したタオルやシーツなどは、洗濯してあればボランティア団体や福祉施設など必要としている場所に寄付してもよいですね。身近な場所で寄付を受けつけていないか調べ、お届けするのもよいです。
衣類の整理は、何を持っているのか把握するために全部集めて、
・上着
・ブラウス、カットソー類
・スカート、パンツなどのボトムス
・ワンピース類
などとカテゴリー分けをします。
各カテゴリーから、
・1年以上着ていない服
・流行が過ぎたもの
・サイズが合わないなどで着られない服
・コーディネートが難しい服
は手放します。
洋服は、捨てられないモノの上位に入っています。しかし、洋服が多すぎて片づかないという場合も多いのです。
整理の判断基準は、「まだ着られる」「高かったから」「もったいない」ではなく、前述の判断で仕分けていきましょう。
さて、ゴミとなる物、紙類、布類・衣類が減れば多くの家ではかなりスッキリするはずです。これらの物を整理できたら、次に大型の物を検討しましょう。
大型の物とは、滅多に来ない来客用の布団や先に整理した紙類、布類・衣類が入っていた収納グッズや収納家具などです。収納スペースが空いていれば、また物を詰めたくなるのが人間の心理なので、空いた収納家具はできるだけ手放しましょう。
その後は、自宅の中で多いなと思う物から手をつけていきます。
趣味で収集している物は、自分の思いがあるので簡単に手放せないため、最後に着手します。
整理のごほうびとして、空いたスペースには何か素敵なモノが入ってくるといわれています。「素敵なモノ(コト)が入ってくる♪」と楽しみながら整理していきましょう。
場所から始める
場所から始める場合は、物が少ない場所からがおススメです。
物の数が多い場所から始めると、途中で集中力が途切れたり、疲れてきたりするため手が止まってしまいます。中途半端でやめることになり、最初よりひどい状況になるのです。
最初は、物が少ない・狭い・効果がわかりやすい「玄関」がよいでしょう。
次に「テーブルやカウンター」の上など。
視界に入りやすい場所がスッキリするとやる気がまたアップします。
それから、棚やカラーボックスの中を整理。
1つないし1段ずつでもいいです。収納スペースを空けて、その辺に置きっぱなしになっている物をしまう場所を作りましょう。
継続が大事ですから少しずつで大丈夫です。
整理のコツがつかめるようになったら、徐々に寝室やリビングなどの大きな場所やキッチン、納戸など物が多い場所に移動します。
(広沢 かつみ : コレモッタ株式会社代表取締役、一般社団法人日本専門家検定協会代表理事)