掲載:THE FIRST TIMES

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現在、ホールツアーとしては2年ぶりとなる全国ツアー『BEGINS』を開催中のCHEMISTRYがミニアルバム『BLUE CHEMITRY』をリリースした。前作「スパロウズ」から1年ぶりとなるCDには新曲2曲、カバー2曲、『THE FIRST TAKE』出演時のセルフカバー2曲の全6曲を収録。リリース翌日の3月7日(木)にデビュー23周年を迎え、24年目に突入したCHEMISTRYについた形容詞“BLUE”とはいった何を表しているだろうか。

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■僕らもこれだけのホールツアー(全国13箇所15公演)を回るのは久しぶりなので、楽しんでます!

──現在、開催中全国ツアーの手応えから聞かせてください。

川畑要(以下、川畑):いや~、もう、盛り上がってますよ。僕らもこれだけのホールツアー(全国13箇所15公演)を回るのは久しぶりなので、楽しんでます!バンドメンバーも変わったりしてニュースタイルな感じでやってる中で、そのグルーヴが回を重ねるごとに、どんどん良くなってるし、いい感じっすね。

堂珍嘉邦(以下、堂珍):うん。うちらがいいムードでツアーを回れてるから、そのムードがお客さんにも伝わって、お客さんもいいムードになってるなって感じてますね。あと、ライブが終わった後の写真をバンドメンバーとうちらで撮って、SNSにあげてるんだけど、“あれ、これだけの人数しかいなかったっけ?”って思うくらい、ひとり一人の音の厚みが非常にでかいんですね。よくこの人数であれだけの音を出してるなって思ったりもしてますね、最近は特に。

川畑:ギターいないしね。

堂珍:そう。ベースとドラムと鍵盤とサックス。それでよくやれてるなって。

川畑:なんかこの編成が多くなったよね。基本はドラムとベースとサックス。そこに今回は鍵盤を加えて。シーケンスも流すものは流したりしますけど、今はこの感じがいいっていう状況かもしれないですね。

──ミニアルバムも小編成のアレンジが中心になってましたが、「Play The Game」と「No More」の新曲2 曲はデビュー日の3月7日の公演からセットリストに加わりました。楽曲制作はどんなところからスタートしたんですか。

堂珍:ミニアルバムに収録する内容を先に決めて。新曲とカバーと『THE FIRST TAKE』。そのトータルのバランスみたいなものを最初に話し合って。

川畑:『THE FIRST TAKE』の2曲はボーナストラックとして、メインの新曲2曲とカバー2曲をどうするかっていうところから始まりましたね。まず、“BLUE CHEMISTRY”っていうコンセプトを決めるのが先だったかな。

──そのコンセプトはどんなものだと説明したらいいですか。

堂珍:“BLUE”からから連想されるものでいいと思います。音楽的なことで言うと、ジャジーなものだったり、影とか、憂いとか、青さとか…。それぞれに感じてもらえたらいいなと思います。

──ひとつの意味ではないってことなんですね。「Play The Game」は“言葉にはできないようなトキメキをいつもさがしている”というフレーズがあるので、大人の青春も感じましたが、『J SPORTS STADIUM2024 野球中継テーマソング』 になってます。

堂珍:デモ段階で、三者で共作しようということになって、最初にそれぞれがキーワードを投げて、松尾(潔)さんがまとめたって感じになりますね。

■選手がプレーしてるときには見えない裏側というか、試合に向かうまでの気持ちをキーワードとして出せたら

──おふたりはどんな思いを込めましたか?

川畑:僕は野球がそんなに詳しくないんですけど、体を動かすということは常日頃からやっていて。だから、野球だけに限らず、選手だったらって思うことを書きたいなと思って。僕は自分がワークアウトしてるときに、不安な気持ちを感じることがあるし、いい部分も悪い部分もある。ワークアウトをただやるだけっていうのは実際に相当つらいんですよ。そこで、何をもってやってるかが大事になってくる。やっぱり次に繋げるためにやってるんだなっていうイメージで、わーっと書き殴って。選手がプレーしてるときには見えない裏側というか、試合に向かうまでの気持ちをキーワードとして出せたらいいかなってところで考えて。自分はトレーニングを終えた後にすぐ書きましたね。

──川畑さんはどうしてトレーニングを続けられるって考えてますか?

川畑:自分にとってのプレーする場所はステージなんで、そういう意味では、野球選手とまったく一緒ですね。体力勝負なんですよ。やっぱり歌って…こうして口から発した言葉に音を当ててるけど、体の全てをスピーカーとして使って最大限に鳴らさないといけない。だから、体力がなくなって、体全体で伝えられなくなるとどうしようもない。音楽をやってるからこそ、ワークアウトもずっとやってるのかもしれないですね。

──ボーカリストとアスリートとは近い部分があるんですね。

川畑:僕はあると思います。行くときは週4~5回やってるんで。やらないともう気持ちが悪いし、やらないほうが不安になりますね。

■ストーリー性を持たせるっていう意味で、陽が当たってないところの本音をいろいろと書いて

──堂珍さんはどんな思いを投げかけましたか。

堂珍:まず、曲の主人公がどれぐらいのテンションでいるかなっていうところを考えました。最初に曲を聴いた印象が明るかったので、そこに明るいだけの言葉を載せちゃうと薄っぺらくなる。だから、ストーリー性を持たせるっていう意味で、陽が当たってないところの本音を僕はいろいろと書いて。そこさえ拾ってもらえたら、自分も歌えるだろうなっていう気もしたし。あとは、やっぱり、中継でも流れるし、野球好きだし、野球選手にも聴いてほしいなっていう気持ちがあって。

──試合前の練習中に球場でも流すんじゃないですか?

川畑:ね。流れててほしいですね。

堂珍:バッティング練習してるときに、もし自分たちの曲がBGMで流れたら、ただ爽やかな曲だけじゃなくて、言葉の意味とか、何か引っかかってくれたらいいなと思いながらやりました。

──松尾さんがまとめたものが上がったのを見てどう感じました。

堂珍:歌詞で使われた部分でいうと、“生まれた時からずっと 背負ってきた期待”が印象に残ってて。自分が野球が好きで、親に協力してもらってプロになっていくっていう人もいれば、いろんな形があるんですよね。ドラフトの時期ってドラマがあるじゃないですか。親に苦労かけたからプロで稼いで楽させてあげたいっていう人もいる。いろんな状況があると思うんですけど、そういったところがうまくみんなに当てはまるような歌詞になったらいいなと思って書いてたので、お互いが思ってたことを簡潔な言葉に表してくれたんだなって感じましたね。

川畑:そうだね。ちゃんと残ってる感じがしましたね。“栄光までの道のりにつきまとう孤独”は、まさにそれ、僕が思ったことだから。そういう見えない努力を歌いたかったので、松尾さんはさすがだなって思いましたね。

■常に自分がワクワクするような夢を探すことは、人生においてもすごく大切

──“夢追いかけたい”っていうフレーズありますけれども、デビューという夢を叶えてから23年が経ったおふたりは“夢”という言葉はどう感じてますか。夢が叶った後の夢とか、大人になってからの今の生活の中での夢についてお伺いしたいなと思っていて。

堂珍:素朴な夢もいっぱいありますよ。個人的には、1周回って、もう1回夢を歌っても何も恥ずかしいとは思わないし、シンプルな夢があるほうがすごく幸せじゃないか?って思うタイプです。例えば、僕も“これができるようになったらいいな”とか、“絵が描けるようになったらいいな”とか、いろんな夢がある。常に自分がワクワクするような夢を探すことは、人生においてもすごく大切だと思います。

川畑:僕も夢はありますよ、いくらでも。まだ全然叶ってないものだらけだと思う。夢って、言い換えると、ひとつの目標じゃないすか。デビューしたときに、やっぱり行動しなきゃ夢なんて何ひとつ叶わないっていうことを知れたし、40歳になってから乗りたいバイクの大型免許を取ったのも全部、僕の夢だった。これから暖かいとこに住んでみたいな、海外に住んでみたいな、そのためには何をすればいいんだろうっていうのも目標であり、夢だから。それは、ないよりは、絶対に人としてあったほうがいい。いくつまで生きるかわからないし、とにかく、いつも夢や目標のために必要なものはなんだろうっていう気持ちでいますね。

──レコーディングはいかがでしたか。爽やかなファンクになってますね。

川畑:歌ってて楽しかったですね。自分たちが投げたキーワードも拾ってくださってるので、僕はものすごく気持ちよく歌えたし、自分にも言い聞かせられたし。“胸を張れ”とか、“時間(とき)は もう走り出してる”とか。まさに走り出してからもずっと時は流れてるっていうところで、自分にもちゃんと言い聞かせられる部分がたくさんあったから。

堂珍:…僕は何か覚えてるような覚えてないような感じですね。

川畑:あんまり覚えてないみたいです(笑)。

堂珍:サクッと終わったんだと思うんですよね、きっと。

──(笑)MV撮影はどうでしたか?

堂珍:野球場をお借りして撮影したんですけど、いい球場でしたよ。球場の人が「いつでも使ってください」って言ってくださって。でも、寒かったよね。

川畑:寒かった。スタジオで撮るリップシーンと、球場でドローンを使って夕陽をバックに撮るシーンがあって。あと、夜のシーンでは野球選手が出てるんですけど、どれぐらいのシーンがあったらいいのかってことを結構、話し合って。最初はもうちょい多かったんです。でも、ちょっと野球すぎるなと思って。だけど、野球中継で1年間流れるわけだから、ちゃんと野球のイメージはあったほうがいいかなって話しながら作ってました。

堂珍:カメラ回してる時間はすごいあっという間だったんですよ。ただ、スタッフの皆さんは朝から晩までかかったので大変だったと思います。あの野球選手は、ピッチャーの方が役者さんをやられている元高校球児で、キャッチャーの方は独立リーグのプロのキャッチャーだったんです。おふたりとキャッチボールをさせていただいたのが楽しかったですね。

──堂珍さんはかつて始球式をやってますよね。

堂珍:国歌斉唱は3回はやってますが、CHEMISTRYでは始球式はないね。

川畑:ないね。始球式やりたいね。

──今シーズン、この曲もありますし、始球式か国歌斉唱を楽しみにしてます。

堂珍:どんどん球が衰えているので、もしもやれるんだったら、早いうちに「Play The Game」したいですね。

■R&BテイストのJ-POPだなって感じたし、それが自分たちらしいとも思う

──(笑)もう1曲の新曲はどんなテーマで制作されてきましたか。

堂珍:松尾さんにお任せだったんですけど、「Play The Game」のMVを撮った次の日がレコーディングだったんですよ。

川畑:そうだった!?休憩時間に練習してたもん。

堂珍:レコーディングのときに松尾さんとちょっとアイズレー(・ブラザーズ)の話になって。アレンジでアイズレーっぽいエレキを入れちゃうか?みたいなことを言ってたんで、僕もバースでアイズレーにありそうなフレーズをちょっとだけ歌ってみたりしてます。あとは、ふたりが失恋ソングを歌うっていうイメージで書いていただいたと思うので、僕らは僕らで、早くこの世界観を理解して、お互いにどういうふうにこの曲に寄り添って声を出すかっていうところに集中してたっていう感じですね。

川畑:「Play The Game」とは打って変わって、スロウなR&Bナンバーになってますよね。“アイズレー”っていうワードは僕も聞いてたし、たしかに松尾さんはそういう雰囲気が見えたんだなと思ったんですけど、自分の中では、“ドR&B”って感じはしてなくて。歌いながら、やっぱり、R&BテイストのJ-POPだなって感じたし、それが自分たちらしいとも思うんですね。松尾さんには、デビュー当時からずっと言われていた部分でもあるので、この世界観を歌っていく中で、どんどん、“なるほど”って腑に落ちる部分がありました。

──ふたりがおっしゃってるこの曲の“世界観”とはどんなものですか?

川畑:この曲の主人公はきっとガッツリ惚れちゃってるんですよね。もう自分のことが好きじゃないってわかってても離れられない。そういったちょっと切ない男の女々しい部分も、いわばR&Bっぽいというか。でも、それだけじゃなくて、サビの伸びやかな部分で次へと行こうとしてる思いを気持ちよく届けたいなと思ってました。

堂珍:今回の歌詞で僕がいちばん好きになったのは──自分が歌ってるとこなんですけど、“不似合いでもいい ふぞろいでいい 君といられるなら”っていうところ。ダメージを負わされた側っていう感じですよね。ただ、相手が一方的に悪いって、恋愛においては言ってらんないと思うんで。自分に原因があったのかもしれないですしね。それはわかりませんけど。

──でも、“君”のほうはおそらく、ずっと浮気してましたよ。“僕”はそのことに気づきながらも別れられないでいたけど、ようやく自分から別れを切り出すっていう。

堂珍:あははははは。こいつは悪いやつだ。

川畑:でも、向こうが先に泣くっていうね(笑)。

──これぞCHEMISTRYって言っていい、男の別れ歌だなと感じてます。

川畑:皆さんにそう言っていただけるんでうれしいですね。

──歌入れはどうでしたか?

川畑:すっと入りましたよ。

堂珍:バリっとやりました!

──(笑)。さらにカバーを2曲してますが、まさに“BLUE CHEMISTRY”というコンセプトに沿ったジャズアレンジになってますね。

川畑:そうです。大人っぽいジャジーなムードになってますけど、この年齢になった今だからこそ歌えるというか、これまでの経験が歌に生きて、深みが出るんじゃないかって思って。選曲は、みんなで出しあって決めたんですけど、誰もが知る松田聖子さんの有名な曲と、もう1曲は、嘉邦が選んだものを歌ってて。

堂珍:ライブでずっとやってたもんね。これライブ先行なんですよ。ファンクラブツアーでやってて。その頃にはもう入れるって決まってたよね。

川畑:そうそう。決まってやりだした。

■「さよならいとしのBaby Blues」は、自分の心の中でちゃんと、“いいじゃん、この曲”って拳が上がる曲だった

──安藤秀樹さんの「さよならいとしのBaby Blues」はどんな意図で選曲したんですか。

堂珍:もともと普通に知ってて、好きな曲だったんですよ。自分のソロのライブでセットリストを考えるときも、いつも可能性がある曲の中にはあったんです。でも、1回、自分ひとりでリハをしたときに、なんか合わなかったんですよね。“あれ、俺の計算と違ったな。これはふたりで歌ったほうが面白いかも”と思って。安藤秀樹さんからマーチン(鈴木雅之)さんのカバーという流れもあったので、そういう系譜的なことで言うと、うちらも全然ハマるし。あとは、やっぱり、曲が持つ力ですよね。古い曲だとして、自分の心の中でちゃんと、“いいじゃん、この曲”って拳が上がる曲だったんで、その拳の部分を要にもわかりやすくやってもらって。ふたりで歌うっていう意味では、これはひとつの成功パターンかなって思ったし、レコーディングでやったことない曲をやるのもいいんですけど、やっぱりライブでやり慣れておいたほうが絶対得なんですよっていう意味で、先にファンクラブツアーでやってました。

──安藤さんは足立区の「ダウンタウンヒーロー」なので、隣の葛飾区出身の川畑さんが選曲したのかと思ってました。

川畑:え?そうなんですか!?マジっすか。足立区なんだ。僕はマーチンさんのライブで聴いたことがあったんですよ。僕もこういう系統大好きなんで、たしかにめっちゃくちゃいいと思って。

──ジャズのピアノトリオにトランペットが入る編成になってます。

堂珍:あれ、フリューゲルホルンなんですけど、松井秀太郎さんと言って、面白い方なんですよ。僕は存じ上げてなかったんですけど、若手のとってもすごい勢いがある方だって聞いて。ドラムは波多江健さんで、かつてツアーを一緒に回ってくれた先輩が叩いてくれてて。

■ボーカリストをやってる中で、松田聖子さんの曲に挑戦するのはありだろうって思ってた

──「SWEET MEMORIES」はソプラノサックスで中園亜美さんが入ってますが、女性歌手のカバーはどんなアプローチでしたか。

川畑:これはもうカバーをやるってときに、僕らだけじゃなくチームのスタッフの皆さんと話してて、かなり早い段階で松田聖子さんが出てました。僕らは女性目線の曲も歌ったりもするから、女性の曲をカバーすることにはそんなに抵抗がないし、誰もが知る松田聖子さんの曲をいつか歌ってみたいなと思ってて。聖子さんって、アイドルじゃないですか。その中でも、ものすごい歌唱力の高さを持ってて、今でもずっと言われ続けてる。それは、すごいことだなって単純に思いますし、自分もボーカリストをやってる中で、松田聖子さんの曲に挑戦するのはありだろうって思ってたんで、このタイミングでふたりで歌うのはいいんじゃないかなって。

堂珍:ジャズにはなってますけど、自分が歌うとやっぱりポップスっぽくなるんですよね。そこが特徴だと思ってるから、もうその典型かなって気もするし、そういう意味では、良かったんじゃないかなと思います。

──「No More」「さよならいとしのBaby Blues」「SWEET MEMORIES」は大人のラブバラードですよね。CHEMISTRYはこれから大人のラブソングを歌っていくんでしょうか。

堂珍:どうでしょうね。そんなラブラブするんかね?マーチンさんみたいに「ラブソングの王様です」みたいな感じはないよね。

川畑:うん、そうではない。でも、今回のようにジャジーなアレンジというコンセプトで、ラブソングを歌いまくるのはひとつの手だろうし。ラブソングは嫌いではないしね、まったく。そこはありといえばありですね。

──『THE FIRST TAKE』で一発録りした2曲を含めて全6曲入りになってますが、「You Go Your Way」は別れの歌ですし、歌謡R&Bの先輩であるSkoop On Somebody提供の「My Gift to You」には“大人になり 夢にはぐれて”というフレーズもあるので、いろいろと繋がってるなと感じてます。

堂珍:全体を通して、「ブルーですね~」っていう感じになりましたよね。

川畑:だから、聴き方として、いろいろと楽しめるんじゃないかなと思いました。新曲もあるし、また新しいカバーがあり、『THE FIRST TAKE』もあるから。本当にいろんなシーンで聴いてもらえたらうれしいかなって思いますね。

■デビュー25周年を迎える2026年に向けてのスタートっていう意味があって

──そして、まだツアーが続きますが、これからはどう考えてますか。

川畑:これまでやってきたのが本当に毎回毎回、やる度にいいので、とにかく楽しくやりたいですね。

堂珍:「BEGINS」っていうツアーのタイトルが、始まりっていうことで、ちょっと先の話なんだけど、デビュー25周年を迎える2026年に向けてのスタートっていう意味があって。ここからファンの皆さんとまたひとつ、どんどん盛り上がっていきたいなと思ってます。

川畑:とはいえ、25周年のことはまだ何も決まってないですけどね。BAD HOPみたいに東京ドームとか!?

堂珍:あはははは。

川畑:何かやったことないことをやるっていうのは、一つの目標にもなるし、そういうものがあってもいいのかなと思います。ただ25周年が来ちゃうよりは、ちゃんとテーマがあるほうがやる気もスイッチも入るだろうなと思うので、そこを目掛けてやる何かっていうのを考えたいですけど、まずはこのツアーをしっかりと最後まで駆け抜けたいなっていう気持ちでいますね。

INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ

リリース情報
2024.3.6 ON SALE
MINI ALBUM『BLUE CHEMISTRY』

プロフィール

CHEMISTRY
ケミストリー/堂珍嘉邦、川畑要によるヴォーカル・デュオ。テレビ番組「ASAYAN」の男子ボーカリストオーディションで約2万人の候補者の中から選ばれ、ヴォーカル・デュオ“CHEMISTRY”として、シングル「PIECES OF A DREAM」で2001年3月7日デビュー。1stシングルが16週連続TOP10入りという驚異的なロングセラーを記録しミリオンヒット。1stアルバム「The Way We Are」は300万枚を記録。同年、NHK紅白歌合戦に初出場するなど、“CHEMISTRY”はヴォーカル・デュオの代名詞となり、CD総売上枚数は1,800万枚を誇る日本を代表するアーティストとなる。2012年4月に活動休止を発表するが、2017年3月に約5年ぶりに活動を再開。2026年にデビュー25周年を迎える。