厳しいマークを受けたソン・フンミン。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 エースの顔に笑顔はなかった。

 韓国代表は1月15日、アジアカップのグループステージ第1節でバーレーンと対戦。3−1で勝利を飾った。

 やはり初戦の難しさがあったのか、なかなか相手の守備を打開できず、39分も先制するも、51分に一度は同点に追いつかれるまさかの展開。56分と68分にイ・ガンインが決めた2ゴールで個の力を見せつけたものの、スコア以上の苦戦を強いられた。
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 また、イエローカードを5枚出された一方で、激しいチャージを仕掛けたバーレーンは2枚のみ。キャプテンのソン・フンミンがハーフタイムに中国のマ・ニン主審に何事かを言いに行ったように、判定に不満を持っていたのは明らかだった。

 そのソン・フンミンも苛立ちを隠せず、鹿島アントラーズやサガン鳥栖でもプレーしたCBチョン・スンヒョンを叱責するようなシーンもあった。イ・ガンインの2点目をお膳立てをした後、CBのキム・ミンジェが寄ってきても素っ気ない態度。試合後も笑顔を見せなかった。

 ただ、取材エリアでは、韓国メディアの質問を受けた後、その他の記者の質問に英語で対応。主将らしく振舞った。
 
「予想通り厳しい試合だった。バーレーンとの試合は決して簡単なものではないのは明らかだった。とても良い準備をしてきたけど、1−0とリードするまでは崩すのが大変だった」

 そう切り出した大黒柱は「間違いなく、もっと良いプレーをしなければならなかった。最も重要なのは試合に勝ったことだと思う。次の試合がすぐにやってくるので、次に進みたい」と続けている。

 代表初ゴールを決めたカタール(2011年アジアカップのインド戦)に戻ってきたことについて質問を受けると、「それは特別なものがある。2011年のアジアカップは僕にとって初めての大きな大会だった。カタールに戻ってきて、4回目のアジアカップを迎えるのは特別だ」と答えている。

「自分自身と国のために特別なアジアカップにしたい。長い旅になるので、ゲームに集中して、できるだけ特別なものにしたい」

 過去3大会のチームとの比較を求められると、「比較はできない」と返答。「1年でサッカーの世代は変わり、スタイルも変わるので比較のしようがない。僕たちのチームには素晴らしい才能のある選手がいる」と述べた。 

 最後に韓国の大黒柱はこう締め括っている。

「我々は信じられないほど素晴らしいチームがありながら、64年間も優勝していない。かなり長い時間が経った。このチームで特別なことを成し遂げたい」

 1960年以来の戴冠を目ざす韓国は、どこまで勝ち進めるか。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)