シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Tさん(福岡県・30代女性)

Tさんは2023年の秋、5歳の息子を連れてUSJに行った。

そこで、息子が大好きな作品の世界を楽しめるエリアに入りたくて、列に並んだのだが......。

<Tさんの体験談>

2023年の秋、5歳の息子と友人と3人で、九州からフェリーで大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンに遊びに行きました。

19時にはフェリー行きのバスに乗って帰路につかなければならないので、USJで遊べるのは9時から18時まで。

息子が大好きなマリオの世界にどうしても連れていきたかったのですが、ハロウィンの時期と重なり、大混雑のUSJ。不慣れなこともあり、ニンテンドーワールドへ入るためのチケットは18時のものしか取れませんでした。

列に並んでいた息子に...

それでも私たちは、入口付近で早目に列に並ぶことに。その時、前に並んでいた若いカップルが息子に話しかけてくださり、仲良くおしゃべりをスタート。

お兄さんはマリオの帽子を被っていて、息子が喜ぶようなリアクションをして和ませてくれていました。

......が、とうとうタイムリミットの時間も10分過ぎ、諦めて列から抜けて帰ることになりました。

息子は今にも泣き出しそうな顔。すると、それを見たお兄さんがこう言ってくれたのです。

「可哀想やなぁ......マリオの帽子いる?これ被ってまたおいで」

そして、息子の頭に自分の帽子を被せてくれたのでした。

余裕がなかった私は「ありがとうございます」とだけ伝え、息子を抱えて走って退園しましたが、他人に対してこんなに親切な人がいるのかと感謝の気持ちでいっぱいでした。

「優しいマリオのお兄ちゃん」のおかげで、息子はその後ぐずることなく終始笑顔でいてくれたし、特別な思い出を作ることができました。

今もフワフワなマリオの帽子を抱えて毎晩一緒に寝ています。

あの時にちゃんとお礼が出来なかったこと、この場を借りてあの時は本当にありがとうございましたという気持ちを伝えたいです。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)