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ザック・エフロンが実在のプロレスラーを演じるA24の新作映画『The Iron Claw(原題)』の米国版予告編が公開された。

『The Iron Claw』は、1980年代前半に全米を騒がせたプロレス一家、フォン・エリック・ファミリーの実話を基にした物語。支配的な父親の陰に潜む悲劇や勝利を通して、不朽の名声を手に入れようとする息子たちに焦点が当てられる。

数十年に渡り米プロレス界のリングを支配してきたフォン・エリック・ファミリーだが、その一方で「鉄の爪(The Iron Claw)」の異名で知られた父・フリッツの息子たちが相次いで亡くなったことから「呪われた一族」との呼び名も付けられた。予告編の冒頭、エフロン演じる次男のケビンが「小さい頃から家族は呪われていると言われ続けてきた。母さんは神の庇護で、父さんはプロレスで俺らを助けようとしてくれた」と語る。「父さんはこうも言った。“もし俺たちが一番タフで一番強ければ、傷つくものは何もない”と。俺ちはこれを信じたし、みんなそうだった」。

悲劇的な結末を思わせるケビンの言葉とは対照的に、映像の前半は野心に満ちた爽やかなスポーツ一家の姿が映し出され、プロレス一家としての名声を獲得していく。しかし後半では、「厳しすぎる」父に不満を募らせていく兄弟たち。こうした中、父親の一番のお気に入りだった四男のケリーが急死してしまう。「アイツを止めるべきだった」と嘆くケビン。それでも映像は脚光を浴びるファミリーで締め括られる。

肉体美が光るエフロンのほか、本作では気鋭の俳優陣が集結。ケリー役で「一流シェフのファミリーレストラン」(2022-)で再ブレイク中のジェレミー・アレン・ホワイト、三男のデビット役で『キングスマン:ファースト・エージェント』(2021)『逆転のトライアングル』(2022)のハリス・ディキンソン、ケビンの恋人パム役で「パム&トミー」(2022)などのリリー・ジェームズが出演している。監督は、『不都合な理想の夫婦』(2020)などのショーン・ダーキンが務めた。

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映画『The Iron Claw(原題)』は、2023年12月22日米公開予定。