犬を新しい家族として迎え入れたい、一緒に暮らしたいと考えている人は多いでしょう。農林水産省「令和3年飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)」によると、全国で609万5,250頭もの犬が登録されています。しかし、犬を飼うにはさまざまなお金がかかります。10年以上の長いときをともに過ごすには、どのくらいのお金がかかるのでしょうか。

犬を飼うのにかかる費用の平均は年間約26万円、生涯で約388万円!

出典:株式会社モデル百貨「犬を飼う費用に関するアンケート調査」

株式会社モデル百貨が、犬を飼う費用に関するアンケート調査を実施。犬の飼育にかかる一生分の費用を調べたところ、平均で388万2,754円でした。小型犬・中型犬・大型犬のそれぞれで見ると、大型犬の費用が最も高く、平均452万5,566円。次いで小型犬が平均365万1,586円、中型犬が平均347万1,156円と、大型犬と中型犬で105万4,410円の差があることが分かりました。
ちなみに、年間費用で見ると、全種の平均が26万3,059円で、小型犬は24万7,397円、中型犬は23万5,173円、大型犬は30万6,610円となっています。

購入代金や畜犬登録・マイクロチップ装着費用、避妊や去勢の費用などがかかりますし、食費やペットシーツなどの消耗品代のほか、健康診断や狂犬病予防接種、ワクチン接種、ペット保険といった医療費や、トリミングなどのためのペットサロン代もかかります。室内飼いであれば、人がいない空間や留守にしている時間も冷暖房を付けなければならず、光熱費も余分にかかります。同調査では、犬のために追加でかかる電気料金だけでも年間で平均1万95円、一生分で平均14万9,002円かかっているという結果が出ています。

これから犬を飼いたいと考えているのであれば、まずはどの程度のお金がかかるのか把握しておきましょう。覚悟と責任をもって、新しい家族を迎えてくださいね。

参照:農林水産省「都道府県別の犬の登録頭数と予防注射頭数等(平成26年度~令和3年度)」