掲載:THE FIRST TIMES

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■「今回のツアーは“攻める”をテーマにやってるんですけど。何をしたいかって言ったら、逆に聞こえるかもしれないけど、Sexy Zoneを守りたくて」(佐藤勝利)
Sexy Zoneが、オリジナルアルバム『Chapter II』を引っ提げたサマーツアー『SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 Chapter II』の神奈川・横浜アリーナ公演を7月21日に開催。

“Sexy Zone第二章”という意味も込められた最新アルバムをベースに、Sexy Zoneの様々な魅力が詰まった全26曲のナンバーで盛り上げた。

アルバムのアートワークコンセプトである“音楽のある夜の街に繰り出すSexy Zone”とリンクしたような、“東京の夜の街”をイメージしたメインステージ。メンバーの名前をもじった看板やカラフルなネオンが輝くセットの上部には、昨年のツアー同様、往年の音楽番組で使用されていた楽曲紹介のフラップ式パネルが。公演を通して、すべての楽曲タイトルが表示される仕掛けだ。

開演定刻を迎え、場内が暗転すると、そんなステージにSexy Zoneが登場。オープニング曲「BUMP」をド派手な炎の特効を多用した攻撃的なパフォーマンスで繰り広げ、冒頭から“新章”を強く印象付ける。

躍動感たっぷりの振り付けと曲中セリフで湧かせた「Freak your body」でも盛り上げると、続く「極東DANCE」では「声出していいんだぞー!」と佐藤勝利が絶叫。ファンも精一杯の歓声の声で応え、会場はいっそう熱を帯びる。

あらたな演出でもファンを魅了した今回のライブ。

センターステージにはリフター機能が設置され、それがせり上がると4つの側面に配置された一枚物のLEDに映像が映し出される仕組みだ。「Take A New Step」は、それを駆使したスタイリッシュな世界観に釘付けに。「Cream」はせり上がったステージごと回転し、バックダンサーとともに椅子を使った振り付けや軽快なステップでも魅了した。

花道の床にもLEDが使用され、彼らの足跡と連動したような光の映像で始まった「Trust Me, Trust You.」はファンタジックかつ神秘的なムードで。歌詞の一部が床のLEDに流れる演出にも目を奪われた。

久々となるソロコーナーは4人の個性が前面に。佐藤はチェックのしゃれたセットアップスーツで「雨に唄えば」を披露。明るく無邪気なナンバーを自らもハンドクラップをして盛り上げる。

菊池風磨の「My World」は、攻めたラップのリリックとアウトローな雰囲気のステージが圧巻。大人っぽさとヤンチャさが同居したステージを、さすがの表現力で魅せる。

松島聡は普段の本人とギャップを感じるナンバー「Turbulence」でワイルドな一面が炸裂。躍動感のあるパフォーマンス圧倒した。

ソロのトリを飾った中島健人の「ROSSO」は、作り込まれた上質かつセクシーな空間で歌い始め、徐々に激しさを増すダンスが絶品。4者4様のソロで、会場を魅了した。

ラストスパートは、東京の夜の街並みをバックに、ゴールド衣装の4人+バックダンサーの群舞で魅せる「Purple Rain」が大迫力。そして映像を挟み、9月20日リリースのシングルから「本音と建前」(菊池主演ドラマ『ウソ婚』主題歌/椎名林檎が楽曲提供)と「Try This One More Time」(中島が日本語吹替版主役を務める映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』日本語吹替版主題歌)を初披露。

グルーヴィーなサビのサウンドが印象的な「本音と建前」は、イントロが流れると一気に会場のボルテージが上がり、大歓声に包まれる。「Try This One More Time」ではエモーショナルなラップでさらに会場をひとつにし、最高にピースな時間を作り上げた。