デビュー戦を楽勝したナスティウェザー(撮影:山中博喜)

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 ダ1000mの新馬を快勝したナスティウェザー(牡2、美浦・加藤征弘厩舎)が、函館2歳ステークス(2歳・GIII・芝1200m)でJRA重賞初制覇を狙う。

 ナスティウェザーは父パイロ、母レッドフェザー、母の父ディープスカイの血統。函館ダ1000mの新馬は59秒4の好時計で、2着のバルミーウェザーに4馬身差の圧勝だった。何より注目はラスト1Fの10秒9で、これは86年以降のダート戦に限れば最速の数字。いくら1000m、いくら重馬場だったとはいえ、2歳夏にこのラップを叩き出したのは驚異的といえる。

 確かに血統はダート向きだ。ただ、パイロ産駒は芝が決してダメではなく、16年フェアリーSをビービーバーレルが制し、17年小倉2歳Sでバーニングペスカが3着になるなど、早い時期なら重賞でも活躍している。ナスティウェザーも先々はダートが主戦場となりそうだが、本質的な適性が問われづらい2歳戦、しかも洋芝なら…。持ち前のパワーとスピードで一気に押し切るシーンまであるはずだ。