JRA重賞初制覇を目指すタヤスロンドン(ユーザー提供:エクワインレーシングさん)

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 芝1200mの新馬を制したタヤスロンドン(牡2、美浦・岩戸孝樹厩舎)が、函館2歳ステークス(2歳・GIII・芝1200m)でJRA重賞初制覇を狙う。

 タヤスロンドンは父シャンハイボビー、母ラフメイカー、母の父スズカマンボの血統。前走の新馬は3番手追走から4角手前で先頭に立ち、最後は気を抜く面を見せながら、2着のネガイヲカナエテに3/4馬身の完勝だった。稍重馬場も影響して時計は平凡だったが、まだまだ全力で走ったわけではなく、短縮が可能だろう。

 “タヤス軍団”は95年ダービーを制したタヤスツヨシを筆頭に、98年青葉賞覇者のタヤスアゲイン、98年フェアリーSを制したタヤスブルームなど、多くの活躍馬を送り出してきた。

 ただ、JRAの重賞勝ちは00年新潟大賞典のタヤスメドウが最後。近年は「タヤス」の冠号がつかない馬も多く、10年新潟ジャンプSで2着のトップフリーダム、15年京都ジャンプSで2着のニジブルームなどが出ているが、タイトルには手が届いていない。

 ここでタヤスロンドンが勝てば、“タヤス軍団”としては23年ぶりのJRA重賞制覇。これぞ孝行息子と思わせるような走りを期待したい。