クイーンSに出走予定のミスニューヨーク(撮影:井内利彰)

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 一昨年、昨年とターコイズSを連覇しているミスニューヨーク(栗東・杉山晴紀厩舎)。今年の3戦は着順こそ振るわないものの、勝ち馬からの着差としては大負けしているわけではない。次走はクイーンS(7月30日・札幌芝1800m)に参戦予定ということで、今朝12日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。

 1回目のハロー掛けが終了した時間帯のCWへ、M.デムーロ騎手を背に入場。向正面6F標識ではネオアリシアが先頭、そこから3馬身後ろのナムララジベラ。そこから1秒以上離れての追走となる。追いつくか追いつかないか微妙な距離だったが、その差を保ったまま3コーナーへ入っていくが、道中の雰囲気は非常にいい感じ。4コーナーで内を通れば、前2頭に並びそうな距離感だったが、ここは外を回っていく。

 そんなこともあり、最後の直線に向いてからは1秒近い差。それでも追いつくかも、というくらいの手応えだったが、前2頭が仕掛けるとさすがに追いつくのは厳しく、ラスト1F標識を通過したあたりから、じりじりと差は詰まったが、結局遅れてのフィニッシュだった。

 時計は6F80.8~5F66.2~4F51.7~3F36.8~2F22.9~1F11.4秒。外を回ったことを思えばラスト3Fの時計は速いし、最後の直線も11.5秒から11.4秒まで加速している。併せ遅れという印象よりも、余裕を持って遅れたという表現の方が正しいかも知れない。

(取材・文:井内利彰)