【函館記念展望】波乱前提のハンデ戦、過去10回で4角3番手以内の馬が8勝
函館芝2000mは洋芝の小回りであることに加えて、道中の起伏が激しいという特殊さを持ち、他場での好走歴があまり当てにならないコース。過去10回で1番人気が3着以内に入ったのは2回だけであり、毎年のように波乱が起きている。
1.距離延長組は苦戦傾向
過去10回で、前走から距離短縮となる馬は[3-4-1-22]で複勝率26.7%、前走も2000mだった馬は[4-1-6-34]で複勝率24.4%なのに対し、距離延長組は[3-5-3-73]で複勝率13.1%。スタミナが要求される展開になりがちなこともあってか、距離延長組は苦戦傾向。
2.前走重賞組が中心
過去10回で、前走がオープン・リステッドだった馬は[1-4-2-67]で複勝率9.5%。天皇賞(春)の15着から変わり身を見せて勝利した昨年のハヤヤッコをはじめ、重賞で大敗していた馬が変わり身を見せてくることが珍しくないのに対し、昇級組がいきなり台頭というケースは多くない。
3.直線一気は決まらない
過去10回で4角3番手以内の馬が8勝しており、逃げた馬も3勝している。道悪だった昨年のようにタフな馬場状態だと捲りのような立ち回りが決まるケースもあるが、4角では前にいる必要がある。
ユニコーンライオンは前走の宝塚記念で大敗を喫したが、結果的に追い込み馬が台頭する展開となり致し方ない結果。過去には鳴尾記念、福島記念を勝っているように2000mに替わるのはプラスで、相手関係も楽になるここなら巻き返しは十分。