当歳セッションでは147億8000万円を売り上げた(撮影:田中哲実)

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 11日、北海道苫小牧のノーザンホースパークにて「セレクトセール2023」の2日目が開催された。

 当歳セッションとなるこの日は231頭が上場され、219頭が落札。落札率は94.8%、1頭平均は約6749万円だった。売上は147億8000万円(以下、金額は全て税抜で表記)で、従来の最高額である昨年の128億9250万円を14.6%も上回る結果となった。また、前日の1歳セッションと合わせた2日間の総売上も、従来の最高額である昨年の257億6250万円から約9.2%増の281億4500万円を記録した。

 当歳セッションの1億円を超える高額落札馬は35頭で、中でも最高落札額となったのが「コンヴィクションIIの2023」(牡、父コントレイル)。(株)ノースヒルズにより5億2000万円で落札された。

 3億円以上は他に5頭にのぼり、ファディラーの2023(牡、父キタサンブラック)がインターホースに3億8000万円で、バイバイベイビーの2023(牡、父コントレイル)が前田晋二氏に3億3000万円で、ピクシーホロウの2023(牡、父エピファネイア)が藤田晋氏に3億3000万円で、キラーグレイシスの2023(牡、父キタサンブラック)がロデオジャパンに3億2000万円で、セリエンホルデの2023(牡、父エピファネイア)が田畑利彦氏に3億円で落札された。

 当歳セッションの目玉は、この世代がファーストクロップとなるコントレイル産駒。上場20頭中8頭が1億円を超え、合計売上額は25億7200万円に上った。最高落札額はセッションの最高値でもある5億2000万円で「コンヴィクションIIの2023」だった。

 また、昨年の年度代表馬イクイノックスなどを輩出したキタサンブラック産駒も高額で取引され、当歳セッション上場の15頭中6頭が1億円を超え、合計売上額は18億9900万円だった。最高価格は先述の「ファディラーの2023」で3億8000万円だった。

 牝馬の最高額はシーズアタイガーの2023(父コントレイル)で2億8000万円。今セールで計23億6900万円の購買額を記録した藤田晋氏が落札した。