英ドミノ・ピザ、「空飛ぶデリバリー」実現にSNS興奮 野外フェスで試験導入

英ドミノ・ピザが「ジェットパック」での飛行によるピザ配達を行い、インターネット上で話題になっている。

海外メディアによると、現地時間2023年6月21〜25日に開催した世界最大規模の野外フェス「グラストンベリー・フェスティバル」を記念した試みだ。

「空高く満足のいく一切れを手に入れられるよう」

英ドミノは23日にツイッターで、多数のテントが設置された会場に、ジェットパックで飛行してきたピザの配達員が降り立つ動画を披露した。配達員が背負う飛行装置の上部にはピザを運搬する箱が取り付けられている。

投稿文では「今週のグラストンベリーへのロケットマン ジェットパック配達を見た人（目とロケットの絵文字）」と伝え、歌手のエルトン・ジョン氏に「一切れいかが？」と宛てている。同氏は1972年リリースのヒット曲「ロケット・マン」でも知られ、フェスではヘッドライナーの1人を務めていた。

投稿は日本のユーザーの間でも拡散され、「最高じゃねえか！」「めちゃ良い。笑　これ見たさに注文したいまである」「色々凄い」と注目されている。

英ニュースサイト「The Independent」が報じたところによると、グラストンベリーフェスを記念し、ドミノがジェットスーツ大手のグラビティ・インダストリーズ社と提携した企画だ。

ドミノ側は、毎年、フェス参加者からこっそりピザを持ち込もうとする注文が殺到するとして、「今年は大きな一歩を踏み出し、お腹を空かせた観客が将来的に空高く満足のいく一切れを手に入れられるよう、独自のロケットマン・サービスを試そうと思った」と話したという。今年のヘッドライナーから着想を得た、とも伝えられた。

グラビティ・インダストリーズ側は、同社の技術の珍しい活用法だとしながら「高速デリバリーサービスの未来を示している」などと述べたと紹介されている。

英ドミノはYouTubeでも、空を飛んでピザを届けるまでの様子を公開している。