午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利0.425%に上昇
25日の債券市場で、先物中心限月6月限は3日続落。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化観測を背景に、前日の米市場で債券が売られた流れを引き継いだ。
24日の米長期債相場は反落(金利は上昇)した。FRBのウォラー理事が同日のイベントで、「米金融当局が来月に利上げを再度実施するか見送るかどうかは今後数週間の主要なデータ次第になるが、引き締めサイクルが終わったと宣言するのは時期尚早」との考えを示したことが影響。FRBが公表した5月2~3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では今後の金融政策について参加者の見解が分かれていたことが明らかになったが、何人かの参加者は次回以降の会合でも追加の引き締めが必要になる可能性が高いと指摘していたことが米長期金利の上昇を促した。朝方に「格付け会社のフィッチ・レーティングスが米国の格下げの可能性を示唆した」と伝えられたことを手掛かりに下げ渋る場面もあったが、フィッチは米政府の資金が底をつく恐れがある「Xデー」より前に妥協すると予想していることから買いは続かず。朝安の日経平均株価が切り返したことや、この日の時間外取引でも米長期金利が上昇基調を保っていたことが重荷となり、債券先物は午後に148円41銭まで軟化する場面があった。なお、きょう実施された40年債入札の結果は、応札倍率が2.38倍と前回の2.69倍を下回ったものの、市場では無難と受け止める向きが多かった。
先物6月限の終値は前日比14銭安の148円47銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.020%上昇の0.425%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
24日の米長期債相場は反落(金利は上昇)した。FRBのウォラー理事が同日のイベントで、「米金融当局が来月に利上げを再度実施するか見送るかどうかは今後数週間の主要なデータ次第になるが、引き締めサイクルが終わったと宣言するのは時期尚早」との考えを示したことが影響。FRBが公表した5月2~3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では今後の金融政策について参加者の見解が分かれていたことが明らかになったが、何人かの参加者は次回以降の会合でも追加の引き締めが必要になる可能性が高いと指摘していたことが米長期金利の上昇を促した。朝方に「格付け会社のフィッチ・レーティングスが米国の格下げの可能性を示唆した」と伝えられたことを手掛かりに下げ渋る場面もあったが、フィッチは米政府の資金が底をつく恐れがある「Xデー」より前に妥協すると予想していることから買いは続かず。朝安の日経平均株価が切り返したことや、この日の時間外取引でも米長期金利が上昇基調を保っていたことが重荷となり、債券先物は午後に148円41銭まで軟化する場面があった。なお、きょう実施された40年債入札の結果は、応札倍率が2.38倍と前回の2.69倍を下回ったものの、市場では無難と受け止める向きが多かった。
先物6月限の終値は前日比14銭安の148円47銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.020%上昇の0.425%で推移している。
出所:MINKABU PRESS