高島屋など百貨店株が逆行安、訪日客の免税制度見直し懸念も重荷に◇

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 高島屋<8233.T>と三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242.T>が逆行安となっている。中国での新型コロナウイルスのオミクロン株「XBB」系統の感染拡大への警戒感がインバウンド関連株の下押し要因となっているが、これに並行して、政府による訪日客に対する免税制度の見直し懸念もくすぶっており、百貨店株の重荷となっているようだ。

 共同通信は22日、「政府が訪日客の土産品に対する免税制度を抜本的に見直す検討に入ったことが22日、分かった」と報じた。これまで商品購入時には消費税の負担を求めていなかったが、税を先払いしてもらい、免税条件を満たしていることを確認したうえで、事後的に還付する方式を導入する方向という。不正転売の防止につなげるのが狙いで、早ければ2024年度から実施するとしている。

 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS